今回、2冊同時に紹介するのには理由があります。内容的に共通するところがあり、一連の流れとして一緒に読むことで、大きな相乗効果が得られると期待できるからです。上巻・ 下巻のような感じで考えていただければ幸いです。
まず、『生命現象と環境』について。無限の自由や永遠の幸せを得るには、まず自らを知ることから。桜沢さんの言葉を引用すると、「生きとし生ける物はみな、その環境、風土、周囲の産物であり、人間は、その環境の、しばしの仮の姿である」ということです。また、「自らの環境を正しく取り入れる。環境が我々である」とあります。ならば、今のご自身は、どのように映ってますか?
さらに「病気は自然の法則を破った罰であります」と言っており、正しい食物はもちろん、命や健康について大いに考えさせられます。
それと、『ビオ・エオコロジー』という本を読んだ結果、「私の人生観に、もっとも大きなショックをあたえるような教訓の一つをうけとりました」という記述が出てきます。
一体どんなことだと思いますか?
桜沢さんにとって、本当に大きな気づきだったようで、何度も言及されています。これを知るためだけに読んでみるのもオススメです。
次に、『病気を治す術、病人を治す法』について。まず本書のカギとなるのは、「医道を第一に身につけずにはこの世ではどんなユメも情熱も実現させるコトはできない、と云うコトをモー一度ヨーク考え直してほしい」という一文です。
そして、「病気は治してやってはいけない。治す方法を教えてやるコトだけが許されるのだ」と。必要な考え方を説き、さらには、不幸とは何か、不可能とは何か、という持論も展開していきます。正直、唸らされました。この教えは今こそますます重要ですよ。2冊続けてぜひ!
(月刊マクロビオティック2014年9月号「団長が紐解くG・Oの世界」より)
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団長/だんちょう
年間1,000冊以上の読書を楽しむ「本のソムリエ」として、ロックバンド「一里塚華劇団」のVo.& Guitar、ラジオDJ、作家等として世界30ヵ国で活躍中。
学校や図書館での読書講演や読み聞かせ、テレビや雑誌でのお勧め本紹介など、老若男女から幅広い人気を集める。
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