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月刊「マクロビオティック」磯貝昌寛の正食医学

磯貝昌寛の正食医学

 

第101回:新型コロナウイルスと掃除と断食

 

新型コロナウイルスと掃除

新型コロナウイルスの影響で三学期の半ばで公立学校が休みになったのは前代未聞の出来事です。東日本大震災の時でさえ、被災地は別にしても、全国でこれだけ長い休みを取ることはありませんでした。

大人の心配をよそに、子どもたちは長期の春休みに大喜びでした。

「災い転じて福となす」という諺がありますが、今回の新型コロナウイルスを福に転じるにはどうしたらよいのでしょうか?

私はどうしても食養的に考えてしまうのですが、外出自粛の出る騒ぎですから、家の中を徹底して掃除したらいいと思うのです。もちろん家の外まで掃除をしたらなお良いでしょう。ただ静かに家に居るのではなく、掃除期間として、家の中を徹底して掃除したらいいのです。

「身の回りがきれいになると身の内がきれいになる」ものです。掃除ほどいい運動はありません。

マクロビオティックは食と掃除が二本柱です。

多くの人や家庭を観させてもらっていると、掃除がおろそかになると人は病気になり、家庭は何らかの問題が出てきているのがよくわかります。企業でもそうです。掃除がおろそかになった会社や組織は多くの場合、経営困難に直面しています。不思議な話に感じられると思いますが、事実なのです。

私は生き方には2つのタイプがあると考えています。「創造」と「掃除」です。新しいものを作り出していく人と、掃除をしてキレイさや機能を維持していく人。

私たちの細胞も新しい細胞が作られながら、古いものが掃除されていきます。むしろ、古い細胞が掃除されることによって新しい細胞が生まれてくるのです。

私たちの体は腸疲労からはじまり、脳疲労、細胞疲労の三重疲労が慢性化しています。社会に目を転じても制度疲労が極まりつつあります。時代は掃除を必要としています。今は掃除の時代です。

心身を徹底して掃除するのは、身の回りを掃除することも大事ですが、やはり「断食」です。断食しながら身の回りを掃除したら、それこそ人生の大掃除になります。断食は体の掃除です。

「断食を国民運動にしなければ日本はもたない」と私は考えています。世界の伝統的な宗教には、すべて断食があります。

21世紀に入って未曾有の出来事がいくつ訪れたかしれません。掃除の必要性を大自然はすでに警告していたのです。掃除ほど大切なものはありません。

 

新型コロナウイルスと断食

日本人の平均体温が戦後急激に下がったといわれます。

1957年には36・89度、2008年には36・14度という調査があるようです。私の道場(マクロビオティック和道)でも、合宿や研修に参加される方すべてに体温を計ってもらっていますが、来られた初日には平均35・98度です。

道場へは持病があり体質改善を目的に来られる方が多いので、現代の日本人の平均体温より低いのですが、平均的な日本人の体温ももはや健康的とはいえないレベルにあります。

ちなみに、道場での研修を終えるとたった数日でも平均的に36・3〜36・5度まで体温が上がるのです(2017年の調査)。これは断食と温熱の手当て、そして運動と呼吸、さらには回復食における食事が体温を上げている大きな証拠になっていると考えています。

新型コロナウイルスの報道に拍車がかかっています。世界七大陸のうち、南極を除いた六大陸に新型コロナウイルスが上陸したというのです。WHO( 世界保健機関)は3月半ばにパンデミック( 世界的大流行)を宣言しています。

私は未だに新型コロナウイルスに罹った人の手当てをさせてもらっていないので、その実態は把握していませんが、報道では新型コロナウイルスで亡くなった人たちは何らかの持病を持った人や高齢者の方が圧倒的に多いというのです。

新型コロナウイルスよりも、現在はインフルエンザウイルスで亡くなる人の方がずっと多いといわれていますが、インフルエンザウイルスでも同じように何らかの持病があって免疫力が落ちている人が重症化しているのです。

病原菌といわれる、結核、ペスト、コレラ、赤痢などは抗生物質の登場で劇的に減少し、今では罹る人は少なくなったといわれます。しかし、これらの菌は抗生物質への耐性を獲得した耐性菌へと変化し、私たちに再度襲い掛かってきているというのです。

新型コロナウイルスも、何らかのウイルスの変容した姿ではないかと私は考えています。病原菌と抗生物質の関係と同じように、ウイルスも抗ウイルス薬で死滅させたとしても、いずれ耐性を獲得したウイルスが出現するのです。悪者探しをする現代医療では、病気を真に克服することはできません。

私たちの命の実態は、共存と調和です。共存し、調和してはじめて、共栄することができます。

医療だけでなく、悪者探しの社会では共に栄えることは難しい。ウイルスと共存できる日本人の体温は、平熱で
37度弱になるでしょう。ウイルスを怖い怖いと避けて暮らすのではなく、ウイルスと共存できるような体を造っていくことが一番大事なのです。

世界的に各国の政府が国民に自粛要請を出していますが、自粛よりも免疫を上げる取り組みを推奨する方が先ではないでしょうか。自粛が心身の萎縮に繋がっては、かえって免疫力を落としてしまいます。

先にも触れたようにしっかりした断食をすれば体温は数日で高まります。免疫力を上げる方法はたくさんあります。ウイルスの伝播よりも恐怖心の拡散の方が怖いものです。

日々の食養生活と時々の断食は、免疫力を高め、生命力を向上させます。自分の中心軸が確固たるものになります。自らの中心軸ができるとウイルスや細菌と協和し調和することができます。その先に、人間同士、または自然と人間の共存共栄があるのです。

 

プロフィール

磯貝昌寛/いそがい まさひろ

1976年群馬県生まれ。15歳で桜沢如一「永遠の少年」「宇宙の秩序」を読み、陰陽の物差しで生きることを決意。大学在学中から大森英桜の助手を務め、石田英湾に師事。食養相談と食養講義に活躍。「マクロビオティック和道」主宰。

 

 

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2020年3月号 第100回「新型コロナウイルス」
2020年3月号 第99回「道理と断食」
2020年2月号 第98回「自他一体」
2020年1月号 第97回「損得と陰陽」
2019年12 月号 第96回「心身一如(しんしんいちにょ)」
2019年11月号 第95回「自然治癒力を高める心と生き方」
2019年10月号 第94回「笑顔と血液と心」
2019年9月号 第93回「すべてはひとつ」
2019年8月号 第92回「ひきこもりが社会の進化を促す」
2019年7月号 第91回「慎みと動物食」
2019年6月号 第90回「文明と食欲」
2019年5月号 第89回「マクロビオティックとは何か」
2019年4月号 第88回「季節と時代の陰陽」
2019年3月号 第87回「健康の本当の意味」
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2018年9月号 第81回「食物の陰陽」
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2018年4月号 第76回「症状の陰陽(後半)」
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