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『月刊マクロビオティック』2月号おすすめ記事

 社会全体の健康

勝又:日本CI協会も昨年、女子栄養大学で実施された「菜食と健康」というテーマの研究に参加しました。菜食中心の方を対象に、彼らがDHAやEPA等の栄養素不足になっていないかを調査する初めての試みで、政府が資金を出した初めての研究です。

エド:良い動きですね。HSPH研究の大部分には久司先生の息子であるラリー・クシ氏が携わっています。彼の栄養学者としての影響力は顕著に高まっていて、研究機関の面からマクロビオティック食を広めています。
 クシ・インスティテュート(KI)でもがんの研究を行っていて、ラリー氏への研究提案として「食事と卵巣がんとの関連性」を調べるようにと伝えました。すると、卵の摂取量と卵巣がんとの相関性を発見することができたそうです。私たちは陰陽でその原因と結果を予測することができたわけですが、今は統計データがそうした予測を裏付けする段階になってきました。マクロビオティック自体の概念においても、50年以上前に桜沢、久司の両先生、その他の指導者が「持続可能性」という概念を既に提唱していますね。身土不二、地産地消という言葉が典型的ですが、今では企業の存続もその観点で左右されます。

勝又:日本では経済的な側面から地元のモノを食べた方が安くて良いという考えはありますが、身土不二という言葉から連想される食と体と健康の関連性から地元のモノを消費するということに関しては意識が高くありませんね。

エド:大衆がいずれ身土不二という概念の方向に流れるのは明らかです。近代技術が到来し、地元以外のモノを消費できるようになっていきましたが、それでは持続可能性が低いのです。地元以外のモノを消費できたのは、モノを移動するエネルギー費用が化石燃料を燃やすことで安く済んだからです。ところが、今後20年程度で燃料資源の埋蔵量が枯渇 するといわれており、当然、誰もが地元のモノを消費せざるをえなくなっていきます。マクロビオティックはその持続可能性の観点から個人の健康だけでなく、社会全体の健康を考えています。
 東海岸のマサチューセッツに住んでいる身として大変喜ばしいのは、以前は西海岸の北カリフォルニアや中西部のテキサス州、アーカンソー州などでしか(有機)玄米が生産できませんでしたが( 寒い気候だとしっかりと生育しないといわれていたため)、今はマサチューセッツを初め、バーモントでも玄米が育ち、より地元に近いところで生育した米を食べることができるようになりました。

来るべき食の革新

勝又:日本でも昔は山の麓に田んぼを作っていましたね。山からの水が流れてきて、美味しいお米が生育し、風ふ
うこうめいび光明媚な景観もありました。

エド:イタリアの方でも同様な地形を有している場所では美味しいお米が生育されています。しかし、どの国でも共通して懸念していることは、地球温暖化ですね。山頂の雪が大量に解けて谷に流れ落ちてくると、その場所に住む農家の方たちの命が脅かされます。地球に優しい生産方法を学んで欲しいと考え、KIでは授業の一環として建物から約一時間離れた場所での田植えを体験してもらっています。

勝又:アメリカの人たちが一生懸命に手で苗を植え、育て、収穫し、お米を食べようとしていることをもっと多くの日本人に知らせたいですね。

エド:背の高い、金髪・茶髪の外国人が田んぼに入って、泥まみれで田植えをしている光景を日本人が目の当りにしたら、きっとビックリするでしょうね(笑)。田植えをしている地域にはサウスリバー・ミソ社という味噌会社もあり、私の友人もそこで毎日味噌を作っています。持続可能性という観点から、食物生産における非常に革新的な動きのある地域ですね。
 そして、革新的なことはエネルギーの側面においても起こっていて、そこで私とアレックス・ジャック、ウッドワード・ジョンソンの3名で設立したクウォンタム・ラビット(QR)社が提唱する「Cool Fusion(クール・フュージョン)」が登場するのです。

クール・フュージョン

勝又:QR社を設立した動機は何なのでしょうか?

エド:宇宙の秩序のスパイラル図をご覧いただくとお分かりになると思いますが、私を含めたマクロビオティックの指導者は、人間・動物、植物の領域(第一天、第二天)を主に扱ってきました。それは、そうした領域が健康と直接的な結びつきがあったからです。
 季節の流れと共に作物を育て、収穫し、台所で料理し、体調に合わせ、陰陽を考え・体感し、健康体を目指してきました。その間、第三天である元素の領域は塩や火など料理に取
り入れることができる範囲に留まっていました。私は、過去40年間、第三天までの領域を研究、指導してきましたが、ある時、それに飽きてしまったのです(笑)。そこで、元素の領域、そして次の素粒子の領域(第四天)の研究を進めたいと考えるようになりました。
 これまでは台所でにんじん、ごぼう、れんこんなどを使ってきんぴらを作っていましたが、似たように卓上でリチウムと硫黄を使いカリウムを作ろう、という話に代わったわけです(笑)。桜沢先生、久司先生は50年も前から脈々と研究を続けて来られました。もし彼らが着目し、提唱した内容が証明されれば大変に大きな革新が起こります。それは、史上初めて、人間が物質世界を司ることができる(資源争奪戦争が終焉する)ということを意味します。
 マクロビオティックの食事法を通じ、生物界(人間・動物、植物)を観てきた今までから、原子転換を通じ物質界そのものを把握することができるようになります。現代は物質主義が瓦解(一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体が壊れること)し、人間性の側面( 愛、憐み、霊性など=陰性)が顕在化してきています。

研究の前進

勝又:QR社の研究を通じて陰陽を実証していきたいという希望をお持ちになっていたのだと思いますが、その点はいかがでしょうか?

エド:いわゆる上級者向けの研究グループとしての役割がありますね。

勝又:元素の中に陰陽を発見していくということですね。それを通じて身体が健康になり、元素の中に陰陽を発見することで常温で核が変化することを実証していく、そういうことだと思うのですが?

エド:まさにその通りですね。例えば、リチウムを燃やすと明るい赤色を観察できます。さらに陽性な元素のナトリウムも同様に赤色を発光します。硫黄を燃やすと青色を発光します。リチウムは陰性な元素である硫黄と容易に融合する結果カリウムが得られるのです。

勝又:つまり、陰陽という考え方があるから、何の元素と元素を掛け合わせればよいのかが推測できる。陰陽という考え方がないとこれが分からない、ということですか?

エド:そうですね。一般の科学者が適切な反応元素を見つけることができず、実験設備を設定することもできないのは、陰陽が分らないからです。陰陽が分れば推測を立てることができるわけです。

勝又:桜沢先生が元素を色で分類したことは歴史上、画期的なことでした。エスコーさんがその追試を行いながら実証しようとしていることは大変なことであり、まさにドラマだと思います。

エド:私たちは彼の実験をさらに前進させています。桜沢先生は亡くなる3年前から原子転換の実験を始め、久司先生は1965年頃に初めて実験を行いました。しかし、久司先生の関心は主にアメリカ人の食物と健康にありましたか、確かに両先生は先行して実験をしており、記録やガイドラインも残されていまし
たが、私たちはほぼゼロの状態からスタートし、真空管などの器材、設備を自分たちで作り、実験方法を考えていきました。

勝又:ご自身で新たな領域での陰陽の実験、体験を重ねられたことは楽しかったのではないでしょうか?

エド:楽しかったですね、本当に。

勝又:私も桜沢先生の下で学んでいた際に、先輩たちに対して先生はよく「原子転換の実験をしながら自分の人間転換をしなさい」と言っていました。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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