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『月刊マクロビオティック』4月号おすすめ記事

 2月21日( 金)・22日( 土)、野草料理の「若杉ばあちゃん」でお馴染みの、若杉友子さんによる連続講座がリマ・クッキングスクール本校(池尻大橋)で行われました。
 現在、京都府綾部市にて自給自足の生活をしながら全国を講演会などで駆け巡る若杉さん。お忙しい合間をぬって行われた21日の夜の講演会の前に、勝又会長との陰陽談義を行っていただきました。
 「なぜ今、野草料理なの?」「なぜ陰陽なの?」「なぜ農業なの?」ばあちゃんが私たちに伝えたいことを聞いてみました。

種の話

勝又靖彦会長(以下、勝又):今日はお会いできるのを楽しみにしておりました。桜沢資料室のご案内ができ
ること、この場でお話できることがとても嬉しいです。

若杉友子(以下若杉):こちらこそ、このような宝物がたくさんある素晴らしい場所にご案内くださって、どうもありがとうございます。

勝又:さて、早速ですが、若杉さんがよくお話されている「種」についてお聞きかせください。

若杉:昔、大豆を育てていたときに、在来種とF1種を比べて、F1種は成長が早いことに気がついたんですね。F1種は茎が伸びて双葉が出る頃、在来種の方は土が少しこんもりするくらいにしか芽が出ていなかった。そしてまたしばらく観察していくと、どんどん茎が伸びていって、F1種は私より高くなりました。在来種は私の腰くらいでしたね。

勝又:大豆はそのくらいですよね。

若杉:そうなんです。F1種は葉っぱも出てきたし、花を咲かせるなと思っていたらなかなか花が咲かない。やっと咲いたと思ったら、不気味な幽霊のような花でした。「これで、さやができるのかしら?」と思っていたところ、人指し指のようなぺちゃんこの細いさやができたので、「さやができるということは、一応豆はできるのかしら?」と思ったら、待てど暮らせど一粒もできなかったんですね。それを見て「この次の世代に繋ぐ子種をつくらない、人間で言う生殖器の無いような大豆を食べていたら、身体がおかしくなる、そして身体に同じようなことが起こる」と察しました。
 子どもの頃から親が採取した種を使って農作物を育て、戦中・戦後を生きてきましたからね。野菜の出来具合を見ればよくわかるんですよ。だから、余計にその「おかしさ」を強く感じたのです。
 また、普段から自然な良いものを食べているので、味の違いもよくわかります。特に豆腐。今の豆腐は本当に美味しくない。一俵=60sから1万〜1万2千個ほどつくっているし、そこには増量剤などのたくさんの添加物が入っている。酷い豆腐が多くなりました。
それに対して、百姓から買った大
 豆で作っている豆腐はせいぜいできて6千個。この差に驚いて、これは異常なことだと思っていたところで、桜沢如一先生の本に出会う機会がありました。改めて在来種に注目をするきっかけになりましたね。

F1の大根と在来種の大根

若杉:その頃、色々なマクロビオティックの料理教室に通っていたのですが、「買った」野菜を使っていたことに疑問を感じていました。自分で畑をやっていましたから、自分で料理教室を開くときには、F1種の大根と在来種の違いを見てもらうために2種類の大根を育てて、さらに陰陽の勉強をするときに生徒さんに良く見せていましたね。
 「大根は大根でも、こっちがF1でこっちが日本の3千年の歴史を持つ在来種だよ」「これからは私たちがこういった種の勉強をしていかないとダメよ」と教えています。

勝又:F1と在来種の大根の違いはなんですか?

若杉:まず、密度が違いますね。在来種は頭まで土に浸かっていて、陽性の求心力のエネルギーと下降のエネルギーがしっかり入っているから、頭が全然出ていないし、葉っぱも陽性で地べたに寝ているんです。
 F1は土から顔が10p以上出ています。青首大根などはF1である証拠なんですね。葉っぱもガサガサと横に広がっています。私の生徒たちはそういったところから勉強をしているので、農業をやっていても種の採取や種の交換会もやっているんですよ。都会の人は畑を持っていないからそこまで分からないじゃないですか。買ったものしかわからない。
 2月に今自分が関わっている畑を全部見てきました。今年は寒かったこともあってか、大根の上の方がスカスカで陰性になっていました。ポンと中を割ったら鬆す が入っていて。下の方の土に埋まった部分は水分があって密度があって食べられるのですが、上の方は人間のしもやけと同じような状態になっていましたね。
 でも、皆さんはそういったことに関心を持たず、普通に料理に使ってしまっている。だから、こういった根本的なことを伝えていきたいと思っているんですね。にんじんもかなり品種改良されましたよね。本来はごぼうくらいの長さでした。

勝又:知らない人は早く大きくなって、早く育てばそれで良いとだけ思っていますからね。

若杉:今では人間にも陰性化が進んでいますが、野菜も陰性になってきている。昔の野菜は抜くのに結構な力が必要でしたが、今のF1野菜は子どもでも簡単に採れるほど陰性度が高くなっていますね。

勝又:やっぱり陰陽という考え方を広げないとダメですね。食べ物を栄養学でしか見ていないと、そういった違いに気づかないですよね。

若杉:静岡に住んでいたときに、週に2回の料理教室を開いていました。朝の5時から野草を採りに行って、自分の畑から野菜を収穫して、アシスタントをおかずに一人で全部こなしていました。
 静岡には今でも在来種で無肥料、無農薬の野菜を育てている百姓がたくさんいるんですけど、足りない食材はその人たちからもらってきて。そんな料理教室を6〜7年やったんですけどね、やはり静岡の女性は意識が高いなと感じました。

勝又:意識というか、感性がいいですよね。男はどちらかというと、知性でものを捉えがち、栄養学や知識で考えがちですが、女性は子どもを産んで育てるということは感性がないとできないことですから。特に日本の女性にはそれがありますよね。

若杉:今ならまだかろうじて間に合いますね。つい最近も、教え子が私のところに自分の生まれたばかりの赤ちゃんを見せにきてくれました。教え子たちには種を分けて、それを育てるよう教えています。
 私の住んでいる綾部市は過疎化が進んでいるので、市が都市からの移住者の斡旋を行っているんですね。それで入ってきた子たちに農業をやってもらったりもしています。私の娘も畑をやっていますので、一緒に手伝ってくれています。
 綾部に移ってきた家族の子どもは合わせて8人だったのですが、「子宮を温める健康法」を出版したところ、今ではあっちでも、こっちでも生まれて20人にまで増えました。やはり種のことをやったら早いんだと確信しましたね。それで必ず種のことから教えるようにしています。

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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