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『月刊マクロビオティック』10月号おすすめ記事

 来る11月16日(日)に開催する「第7回 マクロビオティック医学シンポジウム」にご出演いただく川嶋みどり先生との対談が実現しました。
 とてもお忙しい先生なので、半年前に出演のご予定を組んでいただき、本対談もお仕事の途中にリマ・カフェ(新宿)に立ち寄っていただいて実現することができました。
 先生には新人看護師時代に悪性腫瘍で数日の命とされた少女の体を毎日きれいに拭くことで、その命を3ヵ月間伸ばした経験があります。「少女に何かしないではいられなかった。」それが先生の長い看護師人生の原点です。
 「排泄、呼吸、食事、運動、清潔、休息は人間が生きていくための基本的な営みです。それを援助することが看護の本質であり独自性です。」と先生は言います。東北大震災直後、被災地に向かった先生たちが最初にした仕事は避難施設のトイレの清掃だったそうです。
 先生は全国の看護師学校で「病院の先生がこの方は治らない、助からないといった方でも看護で助けるのが可能なこともあるのです。」と講演されています。先生は玄米食をされ、玄米スープや梅醤番茶も愛用されているということです。

 

暮らしの中の知恵

勝又靖彦(以下:勝又):リマカフェの梅醤番茶ですが、味はいかがですか?

川嶋みどり(以下:川嶋): とてもおいしいです。これ、実は私もよく知っていて、もうすぐ開催される統合医療学会の女性の会での発表内容に、暮らしの中の祖母の知恵としてこの梅醤番茶も入れようと思っていたのです。大根おろしにお醤油と熱湯を注いだ風邪の時の飲み物なども入れようと思っています。

勝又:第一大根湯ですね。

川嶋:そうなんです。おばあちゃんから教えてもらったことをたくさん話してあげようと思っています。料理研究家の辰巳芳子さんの玄米スープも患者さんが飲んでとても喜んだということなので、レシピの紹介などもしたいと思っているのです。本当に患者さんの指先にまで力が出てくるのですよ。

勝又:こういう話を看護師を目指している若いお嬢さん方にしていただいているのは本当に有難いことです。今回の医学シンポジウムでも、川嶋先生の看護師歴63年の経験から自然治癒力を高めた看護の実例などもお話いただければと思うのですが。

川嶋:はい。「お湯とタオルがあれば命が救える」という話ができますからね。

ナイチンゲールの精神の復活

川嶋: ナイチンゲールは19世紀に「看護は自然の回復過程を整える」と言っています。「自然が病気を治すように治しなさい」と。それが150年間も言われてきているのですが、西洋医学に寄り添った看護はそれをあまりやらずに来ました。

勝又:マクロビオティックと考え方は全く同じですね。マクロビオティックの場合は生命をミクロに、分析的にしか研究しない西洋医学に対して、生命をマクロに巨視的に見なくてはいけないと考えます。すると、行き着くところは生活習慣を正しくするというところなのです。

川嶋:そうなのです。それをセルフコントロールというか、本当に自分で色々なことができるのですよね。人に頼らなくても。日本の家庭はそうやって自立をして、おばあちゃんやお母さんの知恵で皆が病気をしないで過ごすことができると思います。すぐに救急車を呼んで病院に行く人もいますが、私は今も家庭で治している方もたくさんいると思うのです。ですから、これから家庭のケーススタディーもしようと思っているのです。何しろ「目やに」で救急車を呼ぶ人がいるのですから。

勝又:今、医療も神経生理学という考え方が色々な大学で講義されていると言われますが、いつ頃から始まったものなのですか?

川嶋:それは割に新しい学問で、今の医学の中で「自然治癒力」を理解するには有効な考え方です。神経生理学的に言うと、副交感神経を優位にすれば免疫力が高まるというような考えは、1970年代頃から出てきたものですね。

勝又:マクロビオティックの創始者・桜沢如一は、感染病理学者・ジェームズ・レイリーの例などを持ってきて「自律神経を健全にすればあらゆる病気は治るんだ」と、昔から言ってきました。

川嶋:癒しや自然治癒というもののエビデンス(根拠)は、必ず神経生理学的に説明しないと今の医者たちには分かりません。

勝又:こういう言い方をすると僭越ですが、現代医療も神経生理学というところに遅ればせながら……。

川嶋:そう、行き着いちゃったのです。免疫機構と脳神経が繋がっていることが最近わかったのですから。

勝又:そこで、この看護というのがいかに大切かというところにも繋がってきます。ナイチンゲールの思想が復活するということですね。

川嶋: なかなかそう上手くはいかなくて大変なのですが(笑)

勝又:川嶋先生が若い頃に、余命いくばくもないお嬢さんの体を綺麗に拭いてあげたら食欲が出てきて、その後何ヵ月も生きたという経験もあるようですね。

川嶋:でもその時は、それが免疫力を高めたということは分からなかったのです。ただ拭いて、垢を落としたら食欲が出てきた。というのも、学校では体を清潔にするために拭くのだと教えられ、免疫力を高めるとか食欲を引き出すとは一切習ってないのですよ。第一、
本に書いていないのですから。どうしてかしら? と思っているうちに、10年後に読んだナイチンゲールの本にそれに近いことが書いてあった。それからまた10年以上経ってから神経生理の本を読んでいたら、それが出ていたのです。

勝又:そういう経験をした人は、たくさんいたと思うのですが、その中で川嶋先生が「何かある」と気づいたことはすごいなと思います。

川嶋:いえいえ、そこは看護にこだわって「看護って何かしら。医者と違うところはどこかしら」と、考え抜いた結果、閃ひらめいたことなのです。

勝又:本質には「この患者さんをなんとか助けたい」という気持ちがあるかどうかですね。仕事だけでやっているのとは全然違う。そこにナイチンゲールの精神があるのですね。それが先生も盛んに言ってらっしゃるように、機械だけ見ている現代医療になってしまっているのですね。

【1】【2】【次ージ】

第7回マクロビオティック医学シンポジウム


※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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