日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

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『月刊マクロビオティック』1月号おすすめ記事

日本CI協会 創立70周年記念
第8回 マクロビオティック医学シンポジウムレポート

マクロビオティックと新栄養学

編集部

 当協会は、1945年に桜沢如一がマクロビオティック普及のため「真生活協同組合」(当協会前身の名称)を設立してから70年を迎えた昨年の11月、大きな節目となる「第8回マクロビオティック医学シンポジウム」を開催しました。 

 

記念すべきシンポジウムの開催

日本CI協会 会長 勝又靖彦 今回のシンポジウムは、日本の栄養学をリードする女子栄養大学副学長・香川靖雄先生と、公益社団法人生命科学振興会理事長・渡邊昌先生を講師にお迎えしました。香川先生は文字通り栄養学のスペシャリストであり、渡邊先生は国立健康・栄養研究所の元理事長です。栄養学に精通したお二人をお迎えして、栄養学の視点からマクロビオ
ティックを評価いただくシンポジウムを実現することができました。

 当日は天候にも恵まれ、早くから多くのお客様が来場したため、予定よりも早く開場しました。ホワイエ(ホールの外のスペース)で行われている協賛会社のブースは、あっという間にお客様でいっぱいになりました。定員160名のホールは満席。開会時は立ち見も発生して、開会の時を迎えました。

 司会を務めるのは、今回で3回目となるリマ・クッキングスクール上級コースを修了した河野友美さん。河野さんから、このシンポジウムが当協会創立70周年記念行事であることの説明に続き、講演者紹介、そしていよいよシンポジウムがスタートです。

 始めに講演するのは、主催者である当協会の勝又靖彦。今回のシンポジウムの重要性を一番感じている勝又は、いつもより緊張した面持ちで話し始めました。

 

マクロビオティックと栄養

 勝又は冒頭で、シンポジウムにお迎えした香川先生と渡邊先生への感謝の意を次のように表しました。

 「今日のシンポジウムは、日本CI協会70年の歴史の中で、特出した最大のイベントです。戦後の栄養学をリードしてこられたお二人の先生をお迎えして開催できることに、私だけでなく、桜沢如一先生、そしてマクロビオティックを世界に広めた先輩方を代表して御礼を申し上げます。」

 そして、2013年に香川先生の女子栄養大学と渡邊先生の生命科学振興会が当協会会員約50名に対して行なった「マクロビオティック実践者への健康調査」の結果が国民の栄養摂取基準に合致していたこと、一般の食事をしている人に比べて健康状態が優位で良好であったことを改めて発表しました。

 続けて勝又は「国の方針では、国民の健康増進は国民一人一人の責務であると記されているが、栄養摂取目標を掲げていても、それをどのようにしたら達成できるかが明確に指導されていない」と指摘した上で、マクロビオティックでは数値的な目標がないにも関わらず、2013年のマクロビオティック実践者50名に対する調査では、栄養摂取状態が基準に合致していたことに驚きがあったことを明かしました。

次にマクロビオティックの原則「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」を、いくつかの例を挙げて話しました。また、マクロビオティックは自律神経の働きを調和させる養生法であることをいくつかの例を挙げて説明しました。初めての方にも分かりやすい話に、ご来場の皆さんの頷かれる様子が印象的でした。

 

新栄養学で考える菜食と健康

香川靖雄先生 香川先生の講演では、A4サイズで14枚ものカラー資料を香川先生のご指示でご用意させていただきました。

 香川先生には早い段階から講演用資料を準備していただき、送っていただいたスライドは94枚。開催4日前にも3枚の追加資料をいただきました。しかも、資料は配布して欲しいとのご指示をいただき、97枚のスライドの内容を14枚の資料にまとめてご来場の皆さんへお配りしました。香川先生が紹介されると大きな拍手が沸き起こりました。

 まず香川先生は、新しい栄養学の概略から遺伝子栄養学、時間栄養学、精神栄養学、一次予防栄養学と順に説明し、ベジタリアンはメタボリックシンドロームが少ないことから話を展開します。

 遺伝子栄養学の話では、日本人と近い遺伝子を持つモンゴル人の寿命と食事を取り上げます。モンゴルでは「ボーズ」という肉を小麦粉で練った生地で包んだものが食事の中心で、平均寿命は日本人に比べて約15歳も短いこと、日本人の食事も米よりパンが多くなり、肉食が進んでいることなどを話されました。

 時間栄養学のお話では、典型的な日本食は野菜を先にご飯を最後に食べること、そしてその順番は血糖値の上昇を抑える食べ方であることなどを、精神栄養学のお話では、僧侶が長寿であり、典型的な日本食の食事で、規則正しい生活に加えて座禅や瞑想などを行うことで精神が安定化・活性化していることなどを話されました。

 また、一次予防栄養学では、高血圧や糖尿病は早期発見での薬による二次予防ではなく、菜食や和食による一
次予防に加え、QOL(クォリティオブライフ=生活の質)により健康寿命を維持することの重要性をお話いただきました。菜食は、健康寿命に有効であることが香川先生の研究により、広く多くの方に認知していただくこととなりました。

 83歳の香川先生は、90分の講演中は常ににこやかに、そして時にはステージの中央に出て皆さんに訴えかけるようにお話いただきました。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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