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『月刊マクロビオティック』6月号おすすめ記事

【特別対談】自分自身で健康になるために

桐生断食道場 道場長 藤野 幾三 × 日本CI協会会長 勝又靖彦

 

自分に合った食事

藤野:牧内は「自分を愛しなさい」とよく言っていました。他人を幸せにするためには自分自身を幸せにすることから始まります。それには自分のことをよく知らなければなりません。ヨガは、体操やポーズだけでなく、運動や食事、会話、呼吸といったあらゆる生活をトータルにみる「生活行法」というのが本当の教えです。
 牧内はヨガに精通していたので、食事だけではなく、生活も含めて総合的に判断するということを教えてい
ただきました。

勝又:食べ物は薬ではないので、すぐに効果が出るというものではありません。マクロビオティックを実践している方に多いのは「これは食べてはいけないもの」と決めてしまうことです。そうなると制約が多くなり、判断力も低下していくことに繋がります。

藤野:自分に合った食事をすると、感動するほど美味しいです。究極のマクロビオティックとは、毎食美味しい食事をすることだと思います。私が長年実践しているのは、毎朝梅醤番茶を飲むことです。動物性を身体に入れないと塩気が抜けていくので、それを補います。一般的に、梅醤番茶は毎日飲むものではありませんが、その日の体調に合わせて分量などを調整しています。玄米ご飯も同様に、体調に合わせてモチモチにしたり、あっさりにしたりしています。

勝又:梅醤番茶は陽性ですが、その中にも陰陽があります。梅干しや醤油を少なくすれば陰性寄りになります。やはり、その時の体調に合わせるということが大切なのだと思います。

 

自立と陰陽

藤野:牧内のもとで修業し始めた頃、「本を読むな」と言われました。私の頭でっかち=知識欲が勝っていたのが分かっていたのでしょう。とにかく、「体験」をするように言われました。兄弟子からも「まず体験して感じ、感じたことを行動し、それをやってみてどうすれば良いか、ある程度自分の答えを持ってから質問しないと先生に失礼だ」と言われました。まったくその通りだと思いました。
 道場では、掃除から農作業、食箋や姓名判断指導まで、まずはあらゆることを体験し、感じるところから始めました。感じることは本当に大切だと思います。ここは断食道場ですが、食事をしない「完全断食」ではなく、食事も美味しく食べてもらうことも大切にしています。
 私が料理を習い始めた当初はお味噌汁から作り始めました。道場には色々な人が来ますから「皆さんに美味しいと思ってもらうためにはどんな味加減にしたらよいか…」と悩むわけです。熱海の道場では中間あたりの味にして、薄いと感じた人には醤油を足して食べてもらったりしていました。
 桐生の道場ではさらに改善して、来ていただいた人の中で一番薄味が合う人に味を合わせ、あとで味噌を足して濃くできるよう、様々な人に合わせて調整するように対応しています。

勝又:道場には色々な方がいらっしゃるんですよね。病気の方の中には、身体的なものだったり、精神的なものだったりと、様々な症状があると思います。その方々に個別に対応するというのは、とても大変なことだと思います。

藤野:皆さんに食事を美味しく食べてもらうことにかなり気を使っています。お味噌汁の次はおかずやご飯といった献立を学びましたが、その時々に来ている人たちに合ったものを出さなければいけません。体質もそれぞれ異なるので、献立内容も個別で対応します。
 陰陽を考え、油の量を考え、毎日の体調を見ながら献立を組みますし、玄米ご飯の炊き方も来ている人たちに合わせて調整します。
 牧内からは陰陽バランスのことをよく言われましたね。食の陰陽をシーソーに例え「両極の食べ物を食べると振り幅が大きくなるし、軸も壊れやすくなる。それは、身体の負担が大きくなることを意味する。中心近くにある野菜、穀物を主にすれば身体に優しいものになる」といったことです。
 最初の頃は牧内に事前に献立を報告し、確認しながら作っていました。「どうしてこの料理にしたのか?」と聞かれた時に、きちんと説明できないと叱られます。そんなことを繰り返しているうちに、様々なバランスがとれた献立が自分で組めるようになり、食事を任せてもらえるようになりました。その時は嬉しかったですね。

勝又:陰陽調和が体感できれば、身体が健康になります。これは医学的に証明できるものではないですが、体験
して分かります。健康になると生命力も上がるし、血液の流れも良くなり、自律神経も調ってきます。この道場はそれを体感できる場ですね。

藤野:牧内は、道場に来た人に細かく指導をしていませんでした。自立を促すような指導です。自分で考えて、自分自身で健康になるように、その人に合わせて最後は自立するようにしていきました。私も自立できるような指導を心がけています。それが一番大切なことですから。

 

 

ふじの いくぞう
牧内泰道氏のもとで修業し、独立。大森英櫻氏、沖正弘氏にも師事。
食養(マクロビオティック)、人相、家相、手相、姓名判断、ヨガの指導者。4,000人以上の指導をしている。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。