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『月刊マクロビオティック』8月号おすすめ記事

第11回 食育推進全国大会 レポート IN ふくしま

 6月11日〜12日の2日間、農林水産省主催の食育イベント「第11回食育推進全国大会」が、福島県郡山市で開催されました。東日本大震災後、初めて東北地方での開催です。会場は郡山駅よりバスで約15分の「ビッグパレットふくしま」。両日とも天候に恵まれ、県内外から多くの方が来場されました。食育推進全国大会は、2006年に食育基本法が施行されてから行われているイベントです。食育への理解を深め、食育の取り組みへの積極的な参加を促し、健全な食生活と豊かな人間形成に寄与することを目的として、2014年は長野県、2015年は東京都墨田区、11回目となる今年は福島県が開催地に選ばれました。
 当協会は、2011年開催の第6回大会(静岡県三島市)以降、綜合食養推進協議会(玄米食を勧める正食協会、日本綜合医学会、AOB慧央グループ(旧・KIJ)、当協会の4団体が、生命科学振興会の渡邊昌理事長を代表とし、食育推進全国大会へ共同出展するために結成された協議会)の一員として毎年参加しています。
 この協議会は、今年より生命科学振興会が行う「食と健康の実態調査」にも参画しています。

 

多彩なイベントや展示

 会場は大きく3つに分かれました。1つ目は、当協議会も出展した多目的展示ホール。大きな体育館というイメージで、農林水産省コーナーには68団体、福島県コーナーには35団体のブースが設けられました。2つ目は講演やシンポジウムが行われる多目的展示ホールを出たコンベンションホールと会議室、3つ目は建物外の野外飲食コーナーです。
 農林水産省コーナーでは、自分たちの活動を福島の人たちに知っていただくために、どの開催地にも毎回出展している福島県以外の団体が多く、当協議会もそのひとつでした。福島県コーナーは、福島県を拠点に活動する団体がブースで出展し、一角に設けられたステージには有名料理人が調理をするキッチンステージなどが行われました。どのブースでも、来場者が体験・体感できるものが人気でした。コンベンションホールでは、テレビなどでもお馴染みの教育評論家・法政大学教授の尾木直樹氏の基調講演や、俳優の辰巳琢郎氏の特別講演が行われました。お二人とも話が上手で、多くの来場者を惹きつけていました。野外飲食コーナーにはキッチンカーやテントが並び、福島グルメや名産品が多数販売され、活気にあふれていました。天気に恵まれたお陰でご家族連れも多く、昼食の時間帯は用意されたイスに座りきれないほどの人で賑わっていました。

 

生産者とコラボで玄米をPR

 当協議会ブースのテーマは「食育・食養プロジェクト 正しい味覚は正しい食事から!」です。壁の貼り紙で目立つように工夫したところ、女性を中心に各団体の機関誌を手に取っていただけました。
もうひとつの工夫は、昨年も行った玄米の試食です。今年は渡邊昌先生とのご縁で、会津坂下町の米生産者団体「ばんげ有機倶楽部」と、東京を中心におむすび屋を展開する「おむすび権米衛」とのコラボです。
「ばんげ有機倶楽部」の玄米は、優れた成分が生命科学振興会に認められて「会津メディカルライス」と名付けられたお米です。当日はその玄米を圧力炊飯器で炊いて、「おむすび権米衛」の方が個包装した一口大の玄米おむすびを来場の皆様に提供することができました。
ブースの前を通る方々に声を掛け、足を止めていただいた皆さんに食べていただいたところ「美味しい!」と好評でした。玄米を食べたことがある方が意外に多く、玄米は美味しくて健康に良いことは認知されているようでしたが「上手に炊けないから食べていない」「炊くのが面倒」という声も多く聞かれました。圧力炊飯器で炊いたことを話すと、「玄米が美味しく炊ける炊飯器があるなら、また玄米食べてみようかな」と、会津メディカルライスを購入する方もいらっしゃいました。
生産者の方々は、稲作のこだわりをパネルにして説明してくださいました。今回、予想以上に多くの方に購入いただき、消費者の反応を見る機会がない生産者の方々も確かな手応えを感じたようでした。当協議会としても、安心して食べられて、しかも健康に良い玄米を生産する農家の方々とのつながりを大切にしていきたいと感じました。

 

今年も好評! 味覚チェック

 さて、当協議会のブースでは、昨年好評だった味覚チェックを今年も実施しました。体験者の方にアイマスクをしていただき、2つの味を比べてもらうという企画です。
 味噌の味覚チェックでは、有名大手メーカーの出し入り味噌と、自然食品店の天然醸造の味噌をぬるま湯で溶いた薄い味噌汁を味見していただきました。
 まずは体験者の方々に「味噌の原材料を言えますか?」という質問から始めます。多くの方は「大豆、麹、塩」と答えられました。(麹はラベル表示されませんが)また、「ご家庭で味噌を作ったことがありますか?」と質問すると、ご年配の方からは「昔は作っていた」という回答がありましたが「今は買ってしまう」という方がほとんどでした。
 そこで、イラストを交えて味噌の製造工程を説明します。米を入れると米味噌、麦を入れると麦味噌になることや、味や熟成期間が違うことを説明します。工程を知っている方も多く、味噌は自分でも作れる調味料だという認識はあるようでした。
 「では目隠しをしてください。五感を使って味わって、天然醸造の味噌を当ててください。」
 皆さんにアイマスクをしていただき、薄い味噌汁の入った1つ目のカップ(中身は天然醸造の味噌汁)を手渡します。体験者の皆さんは舌で、口の中で、味噌汁を吟味します。
 次に2つ目のカップ(中身は出汁入り味噌汁)を手渡すと、頷く人、首を傾げる人など、リアクションは様々。正解発表をすると、ほとんどの方は合っていますが、中には外れる方も…。
話を聞いてみると「味がしなかったから」「美味しくなかったから」などの意見がありました。天然醸造の味噌汁を薄めると味を感じない方が多かったのですが、「出汁入り味噌汁は薄くてもはっきりと味が分かる」という声が多く聞かれました。両方の原材料を発表すると、出汁入り味噌の原材料の多さに驚く体験者の方々から「やっぱり調味料の味が
した」という声が聞こえます。「こっち(出汁入り)がいつもの味」と答えるお子さんに顔を赤くするお母さんもいましたが、中には「味噌汁だけはキチンと作っている」というお母さんもいらっしゃいました。


 この味覚チェックは、濃い味になれてしまっていることや薄い味や素材の味を味わって食べることが豊かな味覚の育成には必要だと感じていただくことが目的です。そのためには「甘味は穀物、特に玄米をよく噛んだ時に出る甘味を感じられることが大切です」と話すと、抵抗なく玄米をご試食いただけました。「月に一回でもいいので玄米を食べてください」と締めくくり、味覚チェックは好評のうちに終了しました。
醤油も有名大手メーカーと天然醸造を味比べしていただきました。醤油は家庭ではなかなか作れないことからあまり身近でないようで、原材料の「小麦」が出てきません。体験しにくいことは覚えにくいのでしょう。大手メーカーの醤油はあえて薄口醤油を使いました。素材の色を引き立たせるときに使う醤油ですが、そのために塩分が多く、味を安定させるために様々なものが入っていることを知っていただきました。今回も、多くの方に味覚チェックを体験していただくことができました。

 

品川先生の「味わい教育」も

 5月22日に開催した「第9回マクロビオティック医学シンポジウム」にご出演いただいた品川明先生も、ご自身の学習院女子大学と農林水産省ブースの2箇所で味わい教室を実施され、大忙しでした。主催者のブースで味わい教育が開催されたことは画期的です。
 品川先生の話に気づかされ、驚いたり感心したり、大きく頷く参加者の皆さんの顔がとても印象的でした。このような取り組みがもっと増えたら、日本が健康になることでしょう。来年は6月30日(金)〜7月1(土)に岡山で開催予定です。今年も玄米の試食を行っていたのは当協議会だけでしたが、来年もしっかりと玄米の良さ、そしてマクロビオティックをアピールしたいと考えています。


※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。