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『月刊マクロビオティック』10月号おすすめ記事

【サンスターの健康への取り組み】
心身健康道場レポート
協力:サンスターグループ 取材:編集部
道場長へのインタビュー
昼食の後も講義やエクササイズ等、静と動といったメリハリをつけたカリキュラムが満載。テーマによって異なる講師が担当し、内容も濃いものとなっています。
道場の成り立ちやどのような活動をされているのか、道場長の門脇さんにお話を伺いました。
編集部:本日は取材させていただきましてありがとうございます。最初に、どのような目的でこの施設ができたのか、教えていただけますか?
門脇道場長(以下、門脇):創業家二代目が玄米菜食で体質改善したことから、これを会社全体で実施しよう1985年から始まりました。当時は業績を伸ばすのが当たり前の時代で、社員の健康に投資する企業はほとんどなかったと言ってもいいでしょう。
その当時からサンスターは「病気の予防」という観点から社員の健康を大切にしてきました。社員が健康になれば仕事の質も上がるという「健康経営」にいち早く取り組んだといえます。
編集部:玄米菜食を取り入れている理由を教えてください。
門脇:創業家二代目が体質改善した玄米菜食の考えを今も受け継いでいるわけですが、食事は何より美味しく楽しくなければ続かないと思います。
玄米ご飯も美味しく食べて欲しい。そのために質の良い玄米を圧力鍋で炊く。時には炊込みご飯やちらし寿司にし
たり、美味しく食べてもらうために色々工夫しています。この道場で美味しい玄米ご飯を食べてもらい、是非自分の家でも取り入れて欲しいと思っています。

編集部:先ほど昼食をいただきましたが、とても美味しかったです。調理スタッフの方は特別な調理方法を学んだのでしょうか。
門脇:特に学んでいるわけではないのですが、肉や魚、卵、乳製品を使わない、また低カロリーという制限の中で色々と工夫をしてします。玄米菜食を楽しんでいただくために、盛り付けや彩りにも配慮しています。
編集部:年間を通じてどのような活動をされていますか。
門脇:まずは新入社員研修です。そして昨年から始めた35歳研修ですね。これを始めた理由は、入社してからワンサイクルが経ち、仕事面でも上と下を?ぐ役割で心身ともに変化する年齢です。35歳あたりでもう一度健康に対
する気持ちを見直して欲しいのです。
さらに、現在実施しているQOL改善研修に来る社員は管理職の方が多いです。責任あるポストなのでストレスも多い。食事や運動で改善できることを実感して欲しいと思います。
健康道場を知っているお客さまからは「もっとこのような場を広げて欲しい」という嬉しい声をいただいております。ここは社員用の施設なので一般に公開できませんが、カリキュラムや食事をこの道場の内容と同じようにして和歌山県の熊野古道での健康道場ツアーを一般の方々もご参加いただけるよう企画しました。このような活動も今後継続的に開催していきたいと思っています。
編集部:研修に来られた社員の皆さんの反応はいかがですか?
門脇:皆さん楽しく研修しています。来たときと帰るときでは表情が明るく変わっていると感じますね。現場の仕事を少しの間離れて、こういった研修に取り組むこともリフレッシュになるのだと思っています。
この道場は、食事、身体、心の健康が総合的に体験できる場所。ここまで社員の健康を考え実践している会社をとても誇りに思っています。今後も楽しく研修できるように色々考えていきたいですね。

今回の取材を通して、サンスターが社員の健康をとても大切にしていることが分かりました。食生活が日々の生活の土台であること。また仕事にもより良い結果となるという考えが広まっていることを感じました。(編集部)


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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。
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