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『月刊マクロビオティック』5月号おすすめ記事

第10回 マクロビオティック医学シンポジウムレポート

腸内フローラが変わればカラダもココロも変わる


糖質制限食の是非 細菌の世界と私たち 

公益社団法人生命科学振興会理事長 渡邊昌氏

 

健康長寿をめざす食

 通常の食生活( 標準食)では、およそ糖質60%、タンパク質15 %、脂質25%ですが、「スーパー糖質制限食」というのがあり、その割合は糖質を10%まで減らし、脂質を高めるというものです。「糖質制限食」では糖質40%ですから、かなり制限した食事といえます。私は実際に5月〜11月までその食生活を試みました。油を毎日90t摂るのは大変で、玄米食に戻った経緯があります。低糖質高タンパク食については、心血管病へのリスクが高まり、長期的には良くないと考えられます。
 また、高タンパクは代謝に負担がかかり、肉を食べると腎臓に負担がかかることもデータが証明しています。今はどのようなタンパク質やアミノ酸を摂れば良いのかという時代に変わり、動物性のタンパク質よりも植物性タンパク質が体に良いということが分かっています。
 エネルギー摂取量が適正かを測定するのは、日々食事の量や内容が変化するので困難といえます。エネルギー摂取量が多過ぎるか、少な過ぎるかは体重の変化(BMI=肥満度を示す体格指数)からわかります。BMI値としては、男女関係なく25前後が最も健康に良いとされます。脂肪1当たり7000キロカロリーなので、1日233キロカロリーずつ減らせばひと月で1s痩せる計算になります。
 年齢別でのエネルギー消費量は、20代までは高いのですが、20〜70代までは体重(s)当たり30〜40キロカロリーが平均値となっています。体重が60sなら一日のエネルギー摂取量の目安は1800〜2400キロカロリーとなります。 また、同じ食材を使っても調理方法でエネルギーが異なることを忘れてはいけません。油を使った揚げ物だと、最大10倍もエネルギーが違ってきます。
 玄米の栄養バランスは理想的です。食物繊維の他、ミネラルやビタミンがバランスよく含まれています。さらに、玄米は咀嚼する回数も多いので健康に役立ちます。玄米や具だくさんの味噌汁といった日本の伝統的な食事をお勧めします。
 健康長寿をめざす基本食は、主食( 玄米)、一汁、主菜、副菜で、副菜は「ま・ご・わ・や・さ・し・い」( 豆・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・椎茸・芋)を摂ることを意識することが必要です。これは私の経験則からも言えますが、玄米食を続けると肉が食べたくなくなります。その結果、感性で自分の体に必要なものが分かるようになります。

 

細菌の世界と私たち

 地球上に最初に生まれた生命体は37億年前に生まれた細菌のようなもので、それが古細菌、真正細菌、真核細胞に分かれ、長い進化の道をたどって今の世界があります。
 私たちは、細菌を恐れて無菌的環境がきれいと思っています。病気の原因として細菌が見つけられてきた歴史があるので無理もありませんが、細菌を探す手段が進歩すると私たちの周りは細菌だらけといってよいでしょう。
 腸内細菌はよく研究されていて、2割が善玉菌、1割が悪玉菌、7割は日和見菌位の環境がよいといわれています。腸内以外にも口腔、鼻腔、皮膚、膣など私たちは細菌に包まれて生活しています。これらの菌はビタミンや短鎖脂肪酸などを作り、私たちと共生関係にありますが、最近ではクローン病のような腸疾患のみでなく、肥満や糖尿病のような慢性疾患にも関係していることがわかってきました。
 さらに、うつ病や脳の多発性結節性硬化症にも関係し、新生児期の脳や神経の発達にも関係があることがわかっています。腸と脳の相関は驚くべきものがあります。腸は栄養物質や神経伝達物質を脳に運び、腸内細菌が脳の発達に関係しています。腸と脳は交感神経を介する連絡を取り合いながら、腸内フローラはストレスや認知機能などに関係しています。植物が菌のお陰で育っているように、人間にも腸内フローラの働きが大切だとわかります。

 

 それぞれの講演の後、質疑応答と公開トークを行いました。参加者からも積極的な質問があり、腸内フローラへの関心の高さが伺えました。
 今回のマクロビオティック医学シンポジウムの内容を詳しく冊子にまとめ、多くの方に読んでいただきたいと思っています。本誌次号6月号と一緒に会員の皆様にお届けする予定です。
 来場された方は復習をかねて、来られなかった方にも医学シンポジウムの内容をより詳しくお伝えできることと思います。
 また、次回のマクロビオティック医学シンポジウムは、11月に開催を予定しています。内容が決まりましたら誌面にてお知らせいたします。今後ともご支援いただきますようお願い申し上げます。

 

アンケート

 来場された方の内、77名の方にアンケートにお答えいただきました。その内、76%から満足とのご回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。
◎大変わかりやすい……32%
◎わかりやすい……44%
◎普通……6%
◎やや分かりにくい……6%
◎大変分かりにくい……1%
◎無回答……11%

 

感想

◎具体的で、大変分かりやすい。
◎腸内に健全な細胞ができるよう、過ごし方、食べ方などをコントロールしていきたいと思った。
◎貴重な話を楽しく聞かせていただきました。
◎最新情報も聞けて、全体的に学ぶことが多かった。
◎内藤先生の話がもっと聞きたかった。
◎腸内フローラについて、第二弾も聞きたい。
◎内容が濃すぎた。後でゆっくり振り返りながら勉強します。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。