日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

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『月刊マクロビオティック』11月号勝又靖彦追悼記事

自然食料理研究家

平賀佐和子

 今年6月29日に私の主人のお墓参りにおいでくださり、お墓の草取りとお花を供えていただきました。その後二人で主人の大好きだった般若心経を読経しました。お昼になりましたので主人が作った50年物の梅干しを入れた玄米むすびを「おいしい」「やわらかい」と言って食べてくださいました。朝から雨でしたのに墓地に到着したときは雨が止み、晴れていました。主人が勝又様の墓参りを喜んで、お天気まで晴らしてくれたのかと思いました。
 「神って」いましたね。
 長時間の旅なのに広島の自宅に寄ってくださり、夕方遅くまで尽きない話題で夢のような時間を過ごしました。主人の思い出話のために、私はたくさんの資料を用意していましたが、時間が経つのが早くて、あっという間にお別れの時間になりました。 
 桜沢如一先生の晩年にルイ・ケルブラン説の翻訳を主人に頼まれ、一週間ほど東京に行きました。私もケルブ
ラン説の正しいことを証明して「すぐ返事せよ」といわれ、私も生物体内の原子転換の事実に驚いて返事を出したところ、全文を正食協会の会報誌に記載されてびっくりしたこと。また、主人が交通事故の後やっと歩けるようになったとき、勝又様が天塩の社長でいらっしゃったとき、天塩の会社に出向いて塩の実験場に私と二人で行ったこと。塩田の廃止の頃の思い出話など、車の中で料理法について質問されたので、その質問が料理の本質的で大変面白いものだったのですが、簡単に説明しましたが今思うともっとゆっくり説明すればよかったと思っています。
 人間の陰陽とお料理の陰陽の調和の大切なことなど、マクロビオティックの話題はきりがない程面白いのでお互い
しゃべり続けましたね。ひと月も経たない7月25日にお亡くなりになっていて驚きましたよ。
 勝又様の奥様は里真先生のお世話を最後までされ、勝又様は日本CI協会を今日まで引き継がれ貢献され
て私は感謝しております。
 世界平和を究極の目的とし実現する法のマクロビオティック生活法は、宗教、哲学を超えた世界観です。無限の世界に比べるとこの世は一瞬ですね。毎日を充実した人生を送られた勝又様、色々と楽しい時間をありがとうございました。大変お世話になりました。

 

桜沢如一資料室 事務局長

高桑智雄

桜沢如一資料室 事務局長 高桑智雄 私が勝又会長と出会ったのは7年前でした。ある時、日本CI協会の勉強会に参加し、そこで「大好きだった桜沢先生への愛」を思いっきり語りました。会長は、どこの馬の骨ともわからない私をすぐに自宅に呼び、桜沢先生の残した膨大な資料を見せてくれました。そして「将来必ず世界は桜沢を必要とする時代がくる。だからこの資料を整理して、未来に残して欲しい」と熱心に語られました。
 私は当時の研修生、七林秀郷さんとすぐに企画を練り、資料を整理してインターネット上で公開するボランティア団体設立を提案しました。会長はとても喜んでくれて、2011年に「桜沢如一資料室」の活動がスタートしたのでした。
 それからの私の生活の中心には常に会長がいました。資料室の活動の他にも月刊「マクロビオティック」の対談や取材にいつも同行するようになりました。そして会長は生命科学振興会の渡邊昌先生との出会いをきっかけに、「マニアックな世界であったマクロビオティックを一般社会でも受け入れられるよう社会化する必要性」を痛感しました。そこから立ち上がったのが2011年から行われている「マクロビオティック医学シンポジウム」でした。
 また、会長はマクロビオティックの神髄である「陰陽無双原理、宇宙の秩序を現代の人にも分かりやすく伝える必要性」を訴え、2012年から「陰陽研究会」を主宰しました。研究会にはリマ・クッキングスクールの講師が参加しました。その会からは「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を発行しました。会長は常々「自分の代でこの画期的な本を作ることができて本当に良かった」とおっしゃっていました。
 会長はいつも子どものように陰陽の話を私にしました。2016年から会長と一緒に全国で「陰陽セミナー」を開催するようになりましたが、私と会長の楽しみはセミナーだけでなく、行き帰りの移動中の陰陽談義でした。ある時は新横浜のホームで「宇宙の秩序」の話に夢中になり、目の前に到着している新幹線に気付かず、乗り過ごしてしまったこともありました。毎日のように電話があり、陰陽の話で熱くなり、立場も忘れて激論したこともありました。
 会長は最後のセミナーで、マクロビオティックの「マクロ」は、「大いなる」というような曖昧な意味ではなく、「全体性」という明確な定義を桜沢先生はしていると述べました。会長は数日前、味覚が感じなくなり、食べ物が全く入らなくなっていたところ、玄米スープを飲むことによって味覚が戻り、食べられるようになったそうです。そしてこれが玄米の「全体という力なのだ」と力説しました。
 「食べ物の個別の成分が病気を治すのではない。陰陽が調和した全体と一体となったとき、無限の世界の働きで人は癒されるのだ」。これが会長の最後のメッセージでした。
 勝又会長、この7年間本当にありがとうございました。私たちはあなたの意志を継いで、前に進みます。これからもずっと私たちと共にいて、無限の世界から道を指し示してください。

 

お別れの会 委員長挨拶

 

オーサワジャパン株式会社

代表取締役社長 勝又 遊一

 本日はお暑い中、またお忙しい中、日本CI協会会長であり、父・勝又靖彦のお別れの会にご参会いただき厚く御礼申し上げます。このように大勢の方にお見送りいただき、さぞかし故人も喜んでいることと存じます。
 7月29日は家族での誕生会を予定していました。我が家は父・母・妹・娘が7月生まれで例年食事会などをしていたのでとても楽しみにしていました。
 7月24日夜11時頃、書斎のソファーで眠ったような姿を母が見かけ、声をかけたところ返事がなく、いつものこと
と思い就寝し、翌朝5時、気になったためすぐに声をかけたところ返事がなく、すでに冷たくなっていました。すぐに救急車に連絡しましたが、すでに手遅れでした。
 私は連絡をもらい、7月25日の6時に実家に行きました。笑顔で寝ているような表情で苦しんだ痕跡もなく、自然死と言っていいような印象を受けました。
 ここ数年、季節の変わり目に体調を崩し、しばらく休養することはありましたが、決まっていた講演会は必ず出席していました。亡くなる前日は当協会でのセミナーに講師として登壇しました。その前日には自宅で食事会を催し、3時間にわたり話していました。
 予期せぬ事態に家族も困惑しました。苦しい、痛い、辛いなどは決して言わない人でした。無理にでも病院に連れて行ったほうがよかったのか? など、家族で悩みもしました。しかしながら、セミナーや朝礼など話すことが大好き
でしたので、本人の意思を優先しました。マクロビオティック普及に人生をかけ、最後まで全うすることができた父はとても幸せだったのではないでしょうか。
 私が子どもの頃は「怖い父」でした。家族は静岡県富士市で生活し、父は東京で「天塩」に勤めていたので、いわゆる単身赴任でした。マクロビオティックへのこだわりは強く、生活全般がマクロビオティックでした。
 私は高校卒業後にオーサワジャパンに入社し、29年経ち、最近やっと父ともまともに話せるようになり、今後のマクロビオティック普及について色々な話をしていました。
 印象的な話があります。
 「天塩」は純粋な自然塩ではないかもしれないが、技術で自然塩に近い状態にした塩である。そのかわり、大量生産が可能で、安価で日本国中に届けることができる。
 「海水塩」は自然塩だが、少量しか生産できず価値は高いが日本国中に届けることができない。
 どちらも必要なものだが、より社会性のある「塩」はどちらか? 
 「天塩」という大衆商品があったから自然塩という貴重品も生きたのではないだろうか。
 マクロビオティックも大衆化していかなければならない、自己満足で終わってはならない。
 と、話をしていました。この話はとても印象的でよく覚えています。
 生前から、自分の葬式や後のことについては「残ったものが決めてくれればいい。自分に望みはない」と言っていました。その時はまだまだ先のことと思い、聞き流していましたが、こんなに早く来るとは思いもしませんでした。
 割と華やかな場が好きでしたので、周りと相談の上、「お別れの会」という形に決まりました。多くの方に参列いただき、とても喜んだのではないかと思います。
 私どもは、未熟ではありますが、故人同様、「マクロビオティックの普及」に精進していく所存です。皆様方には故人同様、今後ともご指導いただけますことをお願い申し上げます。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。