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『月刊マクロビオティック』12月号おすすめ記事

玄米ごはんと手作り給食を続けて40年以上

やまと保育園を訪ねて(東京都多摩区)

 

 

自家製の梅干し、糠漬け、味噌

金子さんから「ぜひ見て欲しい」と言われたのは子どもたちと一緒に仕込んだ梅の紫蘇漬けや( 梅は子どもたちが収穫したもので、この後天日に干し梅干しになる)糠漬け、味噌でした。この他にも素晴らしい食育が今も大切に受け継がれています。
 そのひとつは食材を多く使ったメニューの多様さです。主食は玄米ごはん主体ですが雑穀や古代米、豆類も取り入れ、パンでは全粒パンやライ麦パンもあり、麺ではスパゲッティやそば、うどんなど穀物を色々な形で摂り入れています。
 おかずに使う食材は地元野菜の他、厚揚げや納豆といった大豆製品、ヒジキやわかめなどの海藻類、国内産の肉
や魚、調味料は自分たちで作った味噌や伝統製法の醤油や油、みりんなどを使い、化学調味料は使いません。さらに甘味は精製砂糖は使わずに、粗製糖や蜂蜜などを使います。この多様な食材や調味料を使うことがやまと保育園の給食の素晴らしさといえます。

 

 

伝えていきたいこと

 やまと保育園六代目園長の中山剛さんにお話を伺いました。
 「やまと保育園では、乳・幼児合わせて110名ほどの子どもを預かっています。常勤スタッフは保育士19名に調理スタッフ4名、看護師1名の24名で、その他に非常勤スタッフ16名(うち調理スタッフ2名)の体制となっています。
 子どもたちには色々なことを経験してもらいたいと思っています。子どもたちが何をしたいのかを担当保育士が観察し、それを手助けする。園としての方針はありますが、その日の細かなカリキュラムは基本的に担当の保育士に任せています。子どもが気づくきっかけを手助けし、実際にやってみて自信が持てるようになれば自己肯定とつながります。子どもたちと担当保育士の信頼関係を築いていくことが大事です。
 園で一番大切にしていることはやはり食事です。これは創設以来の私どもの財産です。食べることは生活の源ですし、さらに園では日本の伝統文化を大切にしています。先人の生き方には知恵があるので、私たち大人も含めて学び、後世に保育を通じて伝えていきたいという気持ちが強いです。実際餅つきなどの行事をすると食中毒やのどつまりなどトラブルにならないように事前に様々な対策が必要です。このことを理由に行事をやめるところもあるのは残念なことだと思います。集団生活なのでリスクもありますが、やまと保育園ではやり方を工夫して、少しでも伝統行事を残していきたいと思って取り組んでいます。
 乳幼児の時期に味覚が決まるといわれるので、小さいうちから食べ物が持っている素材の味をしっかり伝えていきたいですね。砂糖を少なくしているのもそのひとつです。旬のものを多く取り入れることで正しい味覚が育ってくれればと思います。そのために入園前説明会では給食で玄米を出すことの説明をしますが、子どもが好きになって家庭でも玄米食を始めたという声を聞くこともあります。
 子どもたちは食べることが大好きです。ここでは保育士と調理スタッフも一緒に食べます。子どもが食べる量は子ども自身が決めますが、それをしっかり観察することもできます。また、できるだけ多くの野菜を育てるようにしています。自分で作った野菜は好きになるから、好き嫌いはだんだんなくなっていきます。
 和田エリアは東京の中でも緑が多いし、野菜を届けてくれる農家さんもいます。確かに開園当初からは食の内容が変わっているところもありますが、これからも時代に合わせることをしながらも、大事なことは守っていきたいと思います。」

 

行事食とクッキング保育

 やまと保育園では、日本の伝統行事や伝統食を伝えることも大切にしています。また、幼児クラスを対象としたクッキング保育を毎月のように実施しています。その一例を表にしました。
  クッキング保育の目的は、料理を通して「食」に関心を持ってもらうこと。子どもたちが自分で作った料理を食べる楽しさを感じ、調理で手先の器用さを養い、年上年下との中で楽しく作り食べることを実践しています。小さいうちから包丁を使うことや、火を使うことはとても大事なことだと思います。
 料理は単に食事をするだけではなく、準備すること、後片付けをすること、自分が作ったものを自分やほかの人に
食べてもらうことで料理以上にたくさんの体験ができます。
 上記のクッキング以外にも、随時収穫野菜などを使って調理しています。
 これからも伝統行事を伝え続け、この取り組みが広がって欲しいと願います。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。