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『月刊マクロビオティック』4月号おすすめ記事

【特別寄稿】

妊婦に寄り添う出産準備クラス 

身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラス

国際医療福祉大学大学院
助産学分野 教授
フムフムネットワーク主宰 佐藤香代

 

 

C 人参さんになろう

人参が畑から掘り出され食卓で食べられるまでを、野菜の気持ちになり想像してみます。野菜のいのちをいただくことによって、自分と胎児の身体がつくられていることに気づき、自然に感謝が生まれます。この気づきが、素材を大事に調理することに繋がるのですね。

 

D 重ね煮の実演

重ね煮とは、素材を重ねて煮ることで野菜が本来持っている「うまみ」を最大限に引き出し、自然の恵みを丸ごといただく調理法です。

お鍋の中は、調和の取れた小宇宙。このおいしさは食べてみないとわからない。想像以上です。甘くておいしい野菜本来の味に魅了され、早速クラスの帰りに土鍋を購入し、重ね煮を作ったという人がほとんど。その後アレンジして調理を楽しんでいるようです。

また、重ね煮は離乳食としても活用できます。体調が悪い時「お母さん、重ね煮作って!」とお願いする子どももいるそうです。身体に必要なものをちゃんと知っているんですね。

 

E おむすび体感

小さな玄米おむすびを手のひらに乗せ、感触を確かめ、見て、においをかいでみます。それから50回噛んで音を聴く、唾液をたくさん出す、味わうことを丁寧に行います。

この時は無言で、感覚を総動員して食材の味や食感を発見します。「こんなに集中してご飯を食べたのは初めて!ご飯ってこんなに甘かったの?」「とうもろこしのような味!」と、それぞれの新鮮な感覚を述べ合います。

 

F お食事会

さて、今度は皆でわいわいご飯を食べるとき。玄米ご飯にゴマ塩をかけて、重ね煮の味噌汁、重ね煮のサラダやお浸し、梅干し、たくあんに三年番茶。肉や卵、乳製品は一切用いず、無農薬・自然農法の材料で作ります。ほとんどの人は玄米初体験。植物だけでこんなにおいしく、満腹になるご飯が作れることに皆さん驚かれます。

食事はスタッフが前日から心を込めて作ったものです。参加者は「おいしいおいしい」と言ってお代わりされます。毎日食事の支度をしている主婦からすると、ご飯がそのまま出てくることはすこぶる魅力的なのでしょう。私たちは愛情を持って調理したものが妊婦に安らぎを与え幸福にすることを身を持って体感します。妊婦の喜ぶ顔・顔・顔、このご褒美があるから、「世にも」を継続してこられたのです。

翌週には「早速玄米炊きました!」という声が多く聴かれます。妊婦は身体の変化や胎児のためによいことを感じ取る能力に優れています。だから行動が早いんです。そしてこのような食事を続けると嬉しいことが…。そう、妊婦の大敵、便秘が解消されるんです。

実はつわりで悩む妊婦もこれなら食べられるんですよ。「何も食べられなくて辛い!」と這うようにして来られた妊婦が完食し、お代わりまでするので驚きです。「何が違うのですか?」との問いに「魔女が魔法をかけたんですよ」と煙に巻いていますが(笑)。これが「世にも珍しい」ではなく「世にも不思議な」マザークラスと間違われる所以なのかもしれません。

また、この食事が楽しみで「世にも」に合わせて妊娠する方もいらっしゃいます。参加者のほとんどが2人目、3人目を出産されてリピーターになりますが、なんと「世にもの食事につられ4人産んじゃいました!」というつわものの妊婦さんも。このクラスは少子化対策にも功を奏しているんです。

 

G 乳酸菌生成エキスモニター

ビーアンドエス・コーポレーションにお願いして、妊娠中の一ヵ月間乳酸菌生成エキスを試飲してもらい、その効果をみています。その結果、便秘や身体の冷えが改善し、化粧のノリがよくなったなどの変化が認められ、特に便秘傾向のある妊婦にその効果が高いことがわかりました。

これらは腸内環境が整えられ、代謝や血流がよくなったからだと考えられます。腸は消化吸収はもちろん、免疫と深い関係があります。妊娠中はホルモンの影響で便秘になりやすいため、デトックス効果は大変有り難いですね。

 

卒業後の変化

マザークラス卒業生は、その後どのような人生を送っているでしょうか?追跡調査の結果、99%の人が母乳育児を行っていました。そして、食の変化は家族の健康にも影響を及ぼしています。身体で会得した智慧は、身体感覚に沿った育児や赤ちゃんと対話しながらの子育てに役立っており、心から育児を楽しんでいます。

さらにはマクロビオティックのお店の開業、産前産後の家事サポート起業など、母子を支える活動を行っている卒業生がたくさんいます。身体感覚が活性化されて感受性が高まると、自分の幸せを誰かに分け与えたい、人のために何かをしたいという気持ちが沸き上がってくるようです。

 

おわりに

今までお話した内容は「世にも」の一部でしかありません。その他のレッスン内容も機会があればお話しさせてい
ただきたいと思います。現在も助産師や学生、マザークラス卒業生の母親と共に企画を練り、このクラスを大切に育てています。何よりも参加者が母親としてたくましく成長し、妊娠や出産、育児を心から楽しんでいる様子を見ることが私たちの喜びです。よろしければ皆様もぜひご参加ください。「世にも」の魔法にかかること請け合いです! お会いできることを楽しみにしています。

 

さとう かよ

福岡県立大学看護学部 学部長・同大学院 看護学研究科長を経て現職。
九州大学大学院法学研究科修了:修士(法学)。テームズバリー大学大学院 助産学研究科(英国)留学。北里大学大学院看護学研究科修了:博士(看護学)。インド、中国、韓国、タイで、女性の一生の健康をサポートする研究を行っており、特に身体感覚に焦点を当てた健康ケアモデルの開発と展開が中心である。1996年から福岡で開催している「身体感覚活性化マザークラス」は、妊婦から絶大な支持を得ており、現在卒業生は500名を越える。さらに医療者向けセミナーも2005年から行っており、全国の医療者から好評を得ている。「性教育はからだの智慧を伝えること」を提唱し、性教育実践や講演を全国各地で精力的に行っている。「性ってなーに」(西日本新聞社)、「日本助産婦史研究」(東銀座出版社)、「きずな」(大学コンソーシアム京都)等、著書多数。

 

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