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『月刊マクロビオティック』2月号おすすめ記事

 

備前焼窯元 一陽窯 木村肇氏に聞く

欲しい物は自分で考えて、作る、使う、愛でる

 

 

粘土、そして作り

 

 備前焼の原土は地元伊部周辺の地下にある粘土層から専門の堀り職人が掘り出します。重機で掘るものもあるそうですが、「重機で掘ったものは質が均一ではない。やはり、長年掘ってこられた信頼ある人にお願いしています」と木村さんは話します。
 工房裏には土が数100s 単位で保管されていました。中には40年以上前の土もあり、「これはとてもいい土だから残してある。この土を使うと質がいいからいいものが早くできるけど、多分、僕はもう使うことはないでしょう。ずっと残しておきたい土だけど、僕の子どもが将来後を継いで、使いたいなら止めることはできないかも…」と話します。原料は土だけに一番気にかけるところです。
 その乾燥した原土を粉砕し、水で練り、寝かすことで、成型することができますが、成型の前に「土もみ」という作業があります。実際に実演していただきましたが、はた目には麺生地を練っているのとよく似ています。「確かに小麦の生地を練るのと同じやり方ですが、練るときの軸が違います」と木村さん。練った後は美しいスパイラル曲線になっていました。


 「じゃあ、せっかくだからちょっとロクロを回しますか」と、茶碗を作ってくれました。木村さんはあっという間に作り上げ「はい、できました。簡単でしょ?」と言いましたが、素人の私がやるときっと一時間あってもできないでしょう。土を置き、ロクロをまわして指で成型していく姿に「なんて美しいんだ!」と息をのみました。
 工房の棚には窯焚きを待つ器たちがたくさん並べられています。窯焚きは年に春と秋の2回のみ。窯詰めに約2週間、窯焚き10昼夜半、さまし8日とこれだけで約1ヵ月はたっぷりかかります。窯は「登り窯」。置く位置によって出る模様はみな違うのも備前焼の特徴です。伺ったときは秋の窯焚き前で、「まだこれから1000個以上は作らないと…」と、とても忙しい時期なのにも関わらず、3時間以上にも及びお話を聞かせていただきました。また、お母さまには美味しい抹茶を点てていただきました。
 こうして人のつながりでご縁をいただいたことはまさに奇跡。これからは備前焼を見ると木村さんの顔が浮かぶことでしょう。みなさま、ぜひご家庭で備前焼を使われてはいかがでしょうか?

 

【備前焼について】

備前焼は、岡山県の備前エリア( 備前市周辺)で作られている焼き物です。松の割木を10〜14昼夜焚き続け、およそ摂氏1200度で焼き締めます。この時の炎や灰のあたり方によって生じる様々な模様や色合いが特徴です。この世に2つと同じものがない偶発的なおもしろさと、釉薬(ゆうやく)を使用しない素朴な自然美が魅力です。花入れは花が長持ちする、酒器は酒がうまくなる、などと言われ、日常生活の様々なシーンでご利用いただけます。

 

【備前焼の歴史】

備前焼は日本古来の六古窯のひとつです。須恵器の流れを汲み進歩発達したもので、1000年の間、無釉焼締めの伝統を守り続けています。上薬を用いず、良質の陶土をじっくり焼き締めることによって、土と炎の織りなす景色が生まれます。その自然美は時代の風潮や流行を超越して多くの人々に愛されてきました。

 

【備前焼 焼き色の特徴】

◎胡麻( ゴマ)
ゴマをふりかけたような模様で、黄、金、黒、青など様々な色があります。作品にふりかかった割木の灰が、高温で溶けて灰釉になったものです。灰が多くかかり高温で流れるようになると、玉だれ、流れ胡麻と呼ばれるものになります。

◎桟切( さんぎり)
灰色系統の複雑な焼き色です。作品の一部が灰や炭に埋もれると、その部分は黒く、炎にあたる部分は赤くなり、境界が灰青色の桟ぎりになります。窯の各部屋を仕切る桟の近くでよくとれたので桟ぎりと呼ばれるようになりました。

◎緋襷(ひだすき)
うす茶色の素地に緋色の線が「たすき」のようにかかった模様です。備前焼の中でもっとも華やかな焼き色ですから、特に若い方には一番人気の焼き色です。緋だすきは、作品にワラを巻いて焼くことでワラの部分が炎の色をまとう美しい焼き色です。

◎牡丹餅( ぼたもち)
主に皿や鉢などの平らな作品に、ぼた餅を載せたような丸い柄ができたものです。作品の上に、ぐい呑みなどの小さな作品を置いて焼き、その部分が丸く炎の陰になることで模様ができます。

◎窯変( ようへん)
銀色、朱色、金色など様々な景色がみられる、備前焼の華といえる焼き色です。薪に埋もれるような特定のわずかな場所に作品を横倒しに窯詰めし、薪に触れる部分と触れない部分をつくることで様々な焼き色があらわれます。

◎青備前( あおびぜん)
酸化とは逆の還元(酸素を取り除く)作用の強い場所で焼かれた作品が青灰色または黒色になったものです。必ずとれる焼き色ではなく、古くから偶然できる場合が多かったので、大変珍重されてきた焼き色です。

 

【備前焼のお手入れ】

◎使い始め ぬるま湯につけ、軽く洗ってからお使いください。
◎盛り付け前 お料理でご利用の時は油などがシミになるのを防ぐため、10 分ほど水に浸してからお使いください。水を含むと色が冴え、見た目も鮮やかになります。
◎使用後 早めにぬるま湯に浸し洗ってください。一般の食器用洗剤もご利用になれます。
◎電子レンジ すぐに割れることはないと思いますが、おすすめしません。
◎収納 備前焼は浸水性があります。よく乾燥させてからおしまいください。

 

 


備前焼窯元 一陽窯

一陽窯の歴史 一陽窯は室町時代までさかのぼる備前焼窯元の六家(窯元六姓)の一つ木村家の流れを汲む。池田藩(現在の岡山県)の筆頭御細工人を務めた木村長十郎が始祖。13代目木村長十郎友敬の次男木村一陽が1947年に木村総本家興楽園から独立して一陽窯を創設した。

見学 店舗の奥には窯場と工房がありすべての製作過程をご見学いただけます。窯焚きは年に春と秋の2回です。
それ以外の期間は土作り、ロクロ成形などをご覧ください(事前予約をお願いいたします)。

岡山県備前市伊部670 TEL:0869-64-3655
メール:kimuraichiyougama@gmail.com
Facebook:「bizen ichiyougama」

アクセス:赤穂線「伊部駅」より北に約250歩
※一陽窯商品のお求めサイト:職人.com『一陽窯』


 

 

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