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『月刊マクロビオティック』3月号おすすめ記事

認可保育園 おひさま保育園を訪ねて

思いっきり遊び、みんなでおいしい食事を楽しみたい

 

 埼玉県久喜市にある「おひさま保育園」は一面田んぼや畑に囲まれ、のどかな風景が広がっています。最寄りの久喜駅から保育園に到着したとき、まず目を引かれたのはかわいいスヌーピーが上に乗っている黄色い送迎バスでした。よく見ると、玄関にもスヌーピーに登場するキャラクターたちが出迎えてくれ、園庭にも
漫画でおなじみのスヌーピー小屋やチャーリーブラウンがいました。なぜそんなにもスヌーピーファミリーがいるかというその理由は、園長の江口亜紀さんが大のスヌーピー好きだから。ある展示会でこのバスを目に
したときに一目ぼれした江口園長は、その日のうちにすぐに契約。そのとき江口園長はまだ運転免許を持っていませんでしたが、その契約をきっかけに自ら運転もしたいと思い、その後すぐに免許を取得しました。

 このバスは日本に数台しかない特別仕様で、久喜では今や名物になっているとのことです。そんなスヌーピー送迎バスがあるおひさま保育園では、子どもたちが裸足で芝生や土の上を元気に走り回っていました。
 今回は、おひさま保育園の子どもたちの健康についての取り組みを、食事内容を中心に江口園長にお聞きしました。

編集部

 

笑い合える食事

 

おひさま保育園の江口亜紀園長は、社会人になって保育とは別の仕事をしながら通信制の学校に通い、保育士の資格を取りました。通信制で勉強をしながら、ある保育園でアルバイトをしていたとき、牛乳アレルギーを持つ子どもからの「なんで僕だけ飲むものが違うの?」との問いに答えられず困ってしまったそうです。そのとき、保育園の先生が「あなたは牛乳アレルギーだから仕方ないの」と言ったことにとてもショックを受けました。「アレルギーを持っている子どもでも、みんなで『美味しいね』って笑い合える食事を出したい。そのためには卵も牛乳も使わない、おいしい
食事をつくらなければ!」と思うようになりました。

実は江口園長自身も子どもの頃は牛乳にアレルギーを持っていました。牛乳が飲めなかったので豆乳を持参していく毎日でしたが、小学生に入り少しずつアレルギーの症状が治まり、みんなで一緒に牛乳を飲めたときがとても嬉しかったといいます。そんな体験があったからか、江口さんが無認可の保育園を立ち上げたとき、始めはアレルギー除去食を出していましたが、アルバイトをしていたときの体験やご自身の子どもの頃の経験から、アレルギーを持つ子どもも、そうではない子どもも、みんな一緒に楽しく食事ができる献立を作るようになっていきます。

 

「麦っ子畑保育園」とのご縁

 

そんな悩みを抱えていたとき、大きな出会いが訪れました。神奈川県座間市にある「麦っ子畑保育園」の大島貴美子園長との出会いです(2017年2月号で取材記事を紹介)。大島園長とは無認可保育園の全国大会に行ったとき、園長の役割という分科会で一緒になりました。その席で江口園長は当時抱えていた悩みを打ち明け、参加していた他園の園長からも多くのアドバイスをもらいました。

大島園長から「今度、うちの園に遊びにきてください」と声をかけてもらい、早速に調理師の久米真衣さんと一緒に麦っ子畑保育園を見学しに行きました。そして大島園長の考え方や食を大切にする思い、保育のやり方に感動したのです。

3〜4回通ううち、久米さんと「こういう保育園を作りたいね」と意気投合。その目標に向かって二人は歩き出します。この話を聞いているうちに合点がいきました。「そうか、子どもたちがこんなに元気に走り回っているのは、麦っ子畑保育園が基にあるんだ」と。確かに子どもたちを見ていると、裸足で芝生や土の上を走り回って、まるで野生児のよ うな元気さに溢れています。そう、麦っ子畑保育園の子どもたちとそっくりなのです。

 

手づくりへのこだわり

 

食の大切さにも影響を受け、取り組んだのは「安心安全な食」。おひさま保育園の食事は、肉や牛乳などの乳製品は使いません。秋になれば秋刀魚など、旬の魚メニューも登場しますが魚メニューは週2回程度。それも調理師の久米さんが魚屋さんから自分で気に入ったものだけを仕入れて自分でさばくというから間違いなく、美味しいに違いありま せん。基本のメニューは野菜中心の和食です。

安心安全の代表格は、やはりお米。京都の信頼のおける生産者から農薬不使用米を取り寄せて圧力鍋で炊いています。

園庭には畑があり、野菜も自分たちで育てています。伺ったときは先生たちが子どもたちを見守りながらさつまいも畑の草取りをしていました。その他にも梅やキウイなど、いたるところに実のなる木が植えられていました。

江口園長は現在、当料理教室のベーシックUコースを受講中。園の活動で忙しく、なかなか東京まで通えないので、週末コースを利用しています。調理師の久米さんもベーシックTコース修了生。お二人とも当料理教室でマクロビオティックを学びました。オーサワジャパンのなたね油やごま油、醤油などの調味料や食材も使っていただいています。

さらに、なんといっても自慢なのが味噌や梅干しを手作りしているということ。梅干しは有機栽培の南高梅で塩は海の精を使うというから驚きました。「ずいぶんと高い梅干しになりました( 笑)」と江口園長。昨年はおよそ30sの梅干しを作ったそうですが、もうすでにほとんどなくなるほど。こんなにも梅干しの使用頻度が高い保育園は全国でも珍しいのではないでしょうか。多分日本一かもしれません。

また、園で使う味噌は全て手作り味噌でまかなっているというのもすごいことです。梅干しや味噌を保管している倉庫を見せていただきましたが、樽がたくさん置かれていて、中にはひよこ豆で作った味噌までありました。さらに、家庭でも手作り味噌を使ってほしいとの思いから、2019年1月には「親子de味噌作りワークショップ」を開催し、大豆は有機栽培で作られたものを使いました。

 

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