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『月刊マクロビオティック』8月号おすすめ記事

イタリア全国養蜂家協同組合代表 ディエゴ・パガーニ氏に聞く

ミツバチを通して見る自然環境

 

マクロビオティックとハチミツ

 

編集部:マクロビオティックでは昔からあまりハチミツを食べないこともあり、オーサワジャパンでもハチミツを取り扱っていませんでした。

ディエゴ:イタリアの場合、厳格なビーガンの人たちはハチミツを食べません。それは、昆虫・動物に対する搾取だという倫理的な問題からきています。

編集部:マクロビオティックでは、動物性の甘味料だと考えられていたからだと思います。

ディエゴ:ハチミツは世界中でみて唯一動物性でもあり、植物性でもある食品なのです。

編集部:そこのところを詳しく聞かせてください。

ディエゴ:植物性というのは、元々の原料となっているのが花ということです。それに対してミツバチが自分の体から出す酵素を混ぜるということで動物性となります。

編集部:ミツバチが動物だからといっても、ハチミツの原料はお花ですよね。

ディエゴ:人それぞれの考え方があると思いますので、それを無理強いするつもりは全くありません。ただ、正しい情報は伝えていきたいと思います。ミツバチは花から蜜を取りますが、その蜜はミツバチの蜜胃( ミツバチが一時的に花の蜜を蓄える器官)にそのまま貯められます。それを巣に持って帰り、ミツバチの酵素などが加わりハチミツとなります。
 また、ミツバチが作る製品の中にローヤルゼリーやプロポリス、ビーポーレン(花粉荷)があります。女王蜂はローヤルゼリーしか食べません。ビーポーレンは、とてもプロテインが豊富なので、卵や肉に代わるものとして食していただけるものです。花粉というのはポロポロしていますから、ミツバチたちが巣箱に持っていくには蜜と混ぜなければなりません。私たちが巣箱から採取しているビーポーレンには少しハチミツが入っていますが、基本的には植物由来です。

 

養蜂について

 

編集部:コナピには豊かな自然環境を守ろうとする養蜂家が600名以上いらっしゃると聞きました。規模が大きいので大変なこともあると思います。養蜂について大変なことや楽しいことを教えてください。

ディエゴ:コナピは約40年前に設立されたのですが、コナピに参加している養蜂家というのは、自分たちの仕事を正当に評価してもらいたい、理解してもらいたいということで集まって活動しています。設立当時の養蜂家にとって道は2つありました。直接消費者に自分の商品を売るやり方か、名前をつけないで卸してしまうやり方です。個人的に消費者に自分たちで売ると、個人がそれについての組織を持たなければいけない。養蜂するだけではなくて、販売もやらなければいけない。全ての養蜂家が商売上手とも限らないし、その可能性を持っているとも限りません。
 もう一つ、中間業者に自分の商品を売ってしまうと、その商品の品質が最終消費者に届くまで保証されるかどうかも保証がないわけです。それならどうしたら良いかということで、皆で集まって自分たちの想い、ストーリーを消費者に分かってもらえるように語ることができないか、そして、そのハチミツ本来の味をできるだけそのままビンに詰めて消費者のもとに届けられないかと考えて作ったのがこの協同組合になります。
 ただ、600人以上の養蜂家が集まっているので、皆さんをまとめていくのはとても大変です。基本的に養蜂家というのは孤独な仕事です。それぞれ個人で仕事をしているので、まとめていくのはなかなか難しいです。他の人と一緒に仕事をすることに慣れていない人が多いので(笑)

編集部:日本も全く同じだと思います。

ディエゴ:養蜂家として一番嬉しいことは、時計を見ないで仕事が出来ることです。一番辛いのは、ミツバチが死ぬのを見ることです。ミツバチが死ぬと十分にハチミツが作れないという苦労もありますが、そういったことよりも、やはり死んでいくのを見ることの方が辛いです。

編集部:コナピは元々他業種の若者が集まってできたと聞いています。元々、全然違う仕事をされていたのに養蜂家になろうと思ったきっかけは何でしょうか?

ディエゴ:60年代の学生運動を経験してきた若い養蜂家たちが中心となって設立しました。最初は蜜蝋作りから始まったのですが、蜜蝋作りは協同組合を作らないとできなかったので9人集まりました。個人より人が集まった方が色々なことができるということが分かったので、キャンピングカーに乗ってイタリア中を回ったところ、他の所にも小さな集まりがあったので、そういった方たちと一緒になりながら大きな協同組合を作っていった流れになります。
 最終的にイタリア全土にある様々な養蜂家のハチミツを窓口になって売ることになり、コナピになりました。

編集部:大きな志を持った人たちが少しずつ集まって、今のコナピがあるのですね。ディエゴさんはどのように養蜂をされているのでしょうか?

ディエゴ:養蜂には転地と定置があります。転地は開花を追って常に移動しながら蜜を採蜜していきますが、私はミツバチはそんなに頻繁に場所を変えない方が良いのではないかと思い、定置を選びました。

編集部:マクロビオティックを実践している人へ、メッセージをお願いします。

ディエゴ:ミツバチ自体がマクロビオティックの概念を体現するものだと思っています。ハチミツを食べる、食べないは、皆さんがご自身で判断してほしいと思います。それでも私の立場から言わせていただけるとすると、この地球上にいる生物の中でも最も重要な生物はおそらくミツバチです。私たちはミツバチに対して常に感謝の念を抱いています。ハチツを作るし、受粉媒介という重要な仕事をしているからです。
 私どもミエリツィアの蜜源は化学物質、汚染物質が全く検出されない特定のエリアに育った自然の花々です。ミツバチに抗生物質、化学物質は一切使用していません。また、製品にするまで厳格なEUオーガニック規定が定めたルールを遵守して作っています。ハチミツは花の種類によって風味が異なります。皆さまにぜひいろいろな風味を味わっていただき、お好みのハチミツを見つけていただけたらこの上なく幸せです。

編集部:自然な食物には常に感謝していきたいと思います。本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました

 

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