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『月刊マクロビオティック』2020年4月号おすすめ記事

【インタビュー】

アルゼンチンのマクロビオティック

ヒメナ・アルバレスさん

クッキングスクール リマを来訪されたヒメナ・アルバレスさんは、2007年にも一度当校で学び、故郷アルゼンチンでマクロビオティックを実践しながら指導をされています。今回の来日目的が「マクロビオティックの再確認」ということで、滞在期間中に様々な講座を受講されました。彼女にアルゼンチンでの普及活動や南米の食事情など、お話を伺いました。

聞き手・通訳:岡田英貞(クッキングスクール リマ校長)

 

知識を深めるため再来日

 

ヒメナさんはブエノスアイレス大学で文化人類学を学び、1997年に2年間アジアを旅行した際に3ヵ月間日本に滞在
しました。その後1999年からアルゼンチンの有名なマクロビオティック食養指導者であり、医師のホセ・ルイス・マル
ティネスの指導の下でマクロビオティックを実践し始めました。2人は現在も活動のパートナーとして山岳地帯の自然の中で梅干しや漬物、蓮根、ハブ茶、ふりかけなどのマクロビオティックの手当て用食品の生産を行っています。

彼女は長年、ブラジル・サンパウロにあるムッソスクールで菊池富美雄先生と奥様のベルナデット菊池先生からマクロビオティックセラピー(手当て法)と料理を学び、南アメリカを旅して多くのセンターを訪れました。2007年に主にマクロビオティック料理と当協会の独自の知識を深めるために再び来日し、京都のレイキ(霊気)スクールでは伝統的な癒しの知識も深めたそうです。その後、長年にわたってアルゼンチンでマクロビオティック料理を教えています。

 

マクロビオティックの広がり

 

編集部:今日はよろしくお願いします。改めて伺いますが、今回はどのような目的で来日されたのですか?

ヒメナ:2007年にリマで学んだ時、非常に高レベルの料理スタイルだと感じ、たくさん学びました 。アルゼンチンに帰って教えてきましたが、クラスが増えたこと、20年連れ添った主人とお別れすることになったことから人生のピリオドの前にマクロビオティックを再確認するため来日しました。さらに経験を積み、マクロビオティックを周りに広め続けるためのインスピレーション(ひらめき)を見つけるために戻ってきました。それから、里真先生の料理や食養料理も習得したい。菊池先生が桜沢先生から学んだ病気治しについても勉強したいと思ったのです。

編集部:アルゼンチンにマクロビオティックを広めたのが、元ご主人のホセさんなんですよね?

ヒメナ:そうです。ホセは昔から何代も続いた医者の家系で医者になったのですが、菊地先生の影響を受けて病気治しを一生懸命勉強して実践してきました。私も一緒に実践するうちに関心を持ったので、さらに探求していきたいと思っています。

編集部:以前の記事で、アルゼンチンではクシ・マクロではなく桜沢先生のマクロビオティックが広まったと書かれていますが本当ですか?

ヒメナ:そうです。40年ほど前からマクロビオティックを勉強して実践するグループを作って活動を始めました。当時は菊池先生のやり方を中心にしていました。
 アルゼンチンではクシ・マクロがある時期広がり、もう一派として菊池先生の教え、さらにホセが始めた桜沢先生に近い考え方の3つがありました。私の周りの女性がクシ・マクロでマクロビオティックの勉強をして教室も開いているのですが、リマと比べると陰だと思います。クシ・マクロは徐々に衰退していき、菊池先生の教えも一時は多くの方が実践していましたが、やはり衰退していきました。菊池先生は「自分のやり方に100%従って欲しい」という考え方だったので、少しずつ離れてしまったのです。結局、ホセのグループがマクロビオティックの原動力、推進力となり、桜沢先生オリジナルのやり方、考え方を深く勉強して実践するようになったんです。

編集部:現在のマクロビオティックの広がりはいかがですか?

ヒメナ:マクロビオティックの医療に対しての考え方に関心を持つ医師たちの中で広がり、アルゼンチンの中での認知度が高くなっています。
 2年程前ですが、7歳の子どもが脊髄の病気で血液の状態が悪くて薬が使えなかったため「医師から脊髄の移植をするしか方法がないと言われた」とホセを訪ねた方がいたのですが、食事を変えることでほとんど回復させて周囲を驚かせました。
 それ以外にも、不妊の女性が食事を変えたことで赤ちゃんを授かることができたり、とにかく素晴らしいことがたくさん起こりました。指導を受けて回復した人が「今後どういう食事をしたらいいのだろう?」と、料理教室にもたくさん人が来てくれるようになったのです。

岡田:その料理教室はヒメナさんが講師をされているのですか?

ヒメナ:はい。ただ、マクロビオティック料理を学びに来る人は学識が高い方が多いので気苦労も多いんです(笑)

ヒメナさんはインタービューを終えた後、師範の腕前を持つクッキングスクール事務局スタッフから書道を習いました。スタッフも驚くほど筆使いや力加減が上手で、「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」などを何度も何度も練習していました。

 

マクロビオティック食材を栽培・生産

 

編集部:ヒメナさんは農業もされているのですよね?

ヒメナ:そうです。料理教室もしていますが、ホセが地域の古老の方を回って野菜の育て方を教わり、梅やレンコン、ゴボウ、カボチャ、ショウガ、小豆などを育て、3年仕込みの梅干しやふりかけ、ナスの黒焼きなどのマクロビオティック食品の生産を行っています。さらに彼は古老から学んだ農業の知識を若い人たちに伝承しています。

編集部:生産した商品は販売しているのですか?

ヒメナ:はい。薬草やハーブを栽培し、販売もしています。最近はハーブに人気がありますが、正しい使い方を知る人
はほとんどいないですね。それはやはりマクロビオティックに基づいた陰陽の知識がないからです。私たちが行っている活動はユニーク(唯一無二)なものなので、薬草やハーブもきちんとしたマクロビオティックの考え方に基づいていて効果的に治療ができています。

岡田:お住まいはどのくらいの高さの所ですか?

ヒメナ:標高1000mくらいです。

岡田:それでは玄米は作れませんね。

ヒメナ:そうなんです。

岡田:それでは、主食はホワイトコーンですか?

ヒメナ:いいえ、玄米です。アルゼンチンでも玄米を栽培しているので購入して食べています。子どもにも玄米を食べさせて育てていますよ。味噌や醤油も輸入品があるので、料理教室では玄米にごま塩をかけて味噌汁を飲むことをきちんと教えています。もちろん地場で栽培された野菜や果物も教室には取り入れていますが、マクロビオティックの基本を大事にしています。

編集部:味噌は作っていないのですか?

ヒメナ:作っていません。味噌はとても難しいです。その代わり、干しレンコンや切干大根は作っていますよ。

岡田:素晴らしいですね。

編集部:最後になりますが、ヒメナさんの今後の目標や夢を聞かせてください。

ヒメナ:特別な夢はありません。私は自然と密着したシンプルな生活を送り、精神的な探求を深め、マクロビオティックの知恵であるこの贈り物を他の人々と共有したいと思っています。

編集部:本日はありがとうございました。ヒメナさんは2月上旬から3月上旬までの約1ヵ月間、クッキングスクール受講の他、桜沢如一資料室の勉強会にも参加されました。アルゼンチンでのヒメナさんのさらなるご活躍を期待したいと思います。

 

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