日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

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『月刊マクロビオティック』2020年5月号おすすめ記事

マクロビオティック的 免疫力・自然治癒力を高める方法

 

正常化のカギは
免疫細胞の素材と統制機能

免疫システムが機能するとき、主体となって働くのは白血球などの免疫細胞です。免疫細胞は、血液全体の質を良くすることによって、機能を高めることができます。血液はすべて食物を素材にして造られるため、食事を調えることが必須です。

食事は食養の基本になる玄米・野菜・海藻など良質な血液細胞の素材のみにして、その上で腸、肝臓、腎臓、副腎の機能を向上させる有効食物を摂ります。

腸の機能を高め、腸内環境を調えると良質血液の基盤ができます。その上で肝臓の機能を高めると、血液細胞の質が向上し、免疫細胞を改善します。腎臓機能が高まると、血液中の老廃物が排除され、血液が浄化されます。副腎機能が高まると、免疫細胞が適切にコントロールされ免疫システムが向上します。こうして免疫細胞全体が、正常に機能できるようになるのです。

免疫システムは自律神経系と内分泌系によってコントロールされています。その中枢は、間脳です。間脳に大きく関与するのは、意識です。したがって、自律神経系と内分泌系を安定させるには、心を調えることが重要です。

以上のように、免疫細胞の素材、免疫細胞の生成、免疫細胞の統制、それぞれが正常化することにより、免疫システムを高めることができます。

免疫機能を高める食生活

免疫機能を高めるには、血液の質を悪くする食物を避けなければなりません。特に避けるべき食物は、精製糖(白砂糖、粗目、氷砂糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、還元糖など)、精製塩(精製された純度の高い加工塩)、精製穀類(白米、白麦、精白小麦粉など)、化学調味料、不自然な加工食品、清涼飲料、農薬農産物( 農薬を使用した野菜、果物、穀類、茸など)、動物食品(肉、魚、牛乳など)です。

免疫系を正常化する食物

有害食物を避けて身体を改善する機能を持つ有効食物を積極的に摂ることによって、免疫機能が効率よく高まります。有効食物は自然薬とも言えるもので、漢方薬以上の効能があります。

免疫機能を高める手当法・健康法

◎腹式深呼吸
腹式深呼吸は、免疫に関与する器官のすべてを向上させます。

◎生姜湿布
肝臓、腎臓、骨盤(主に仙骨部)に生姜湿布をすると、免疫力が向上します。

◎里芋パスタ
生姜湿布とセットで行うと、さらに効果が上がります。

◎座浴
座浴は、血液循環、自律神経、循環器、消化器、肝臓、腎臓など主な器官・機能を高めます。

◎日光浴
日光のエネルギーは、全身の代謝(生命活動)を上げ、免疫機能が向上します。過度な日光浴は、逆に免疫機能が低下します。

◎可視総合光線治療
炭素原子が崩壊する光を、日光の代わりに活用する治療法です。

 

ほそかわ かずひろ
1948年愛知県生まれ。東西医学、心身医学、食養法、民間医療等を統合し、総合的健康法・治療法の実践的研究を40年以上行う。「BRM(脳内体験)」と「食養」をベースに生活改善指導、講演会、個人相談、ワークショップなど幅広く活動。著書に「食養読本(女性編)」など。

 

 

身体の中の秩序づけ

森騰廣

 

免疫力を落とさないこと

私たちの体は日々新しいものを造り出し、古くなったものや不必要なものを排出して健康を維持し続けています。そのような中、体や心の何処かに何らかの原因でトラブルが生じた時にはそれらを直に誰からの指示もなく自分自身の体内で解決しまた正常な状態に戻してくれています(指先を切ってしまった時にはまず出血が止まるように働きますし、その後は数日かけてキズ口がふさがれて元に戻ります)。

これを自然治癒力と言いますが、日常生活をしていると常にこのトラブルの原因になるものを外から入り込んだり体内で作っていたりしています。花粉やウイルスは空中に舞っていますし、野菜など食物や井戸水やテーブルには菌がいます。ガン細胞などは毎日数千個も体内で作られているといわれています。もし、それらが大量に体内に入ってきたり、体内で増殖されたりすると、花粉症や風邪や食中毒やガンという病名がついて具合の悪い体になってしまいます。

しかし、世の中には体内に取り込まれても元気な人もいれば、具合を悪くする人もいます。では、花粉もウイルスもガン細胞も、一時体内に存在していたのに何故人によって違うのでしょうか。それは、私たちには「免疫力」と言う防衛部隊が体内にいて、常にそれらのトラブルの原因と闘い、免疫力のほうが全勝してくれているからです。

一敗でもしてしまうと、そこから増殖が始まって数日後には病気の症状が出てきます。つまり、免疫力は誰もが持っているもので、今あなたが健康であるならば免疫力が正常に働いているということです。「免疫力を高めるには?」を考えるよりも「健康であるならば免疫力が正常に働いている。これをいかに弱めないようにするかが大切」ということを頭に入れておいて欲しいものです。無理をして体が疲れていたり、不規則な生活で寝不足だったり、日々のストレスなどちょっとした健康でない状態が続いて、その状態が2つ3つ重なりあうと、一気に免疫力が落ちてしまいます。

健康とは

正常な免疫力=健康だと理解していただいたら、次に健康とはどのような状態かを考えましょう。学校や仕事を一日も休まずに、日々肉体的に元気であれば健康なのでしょうか? これはとても危険な思い込みです。表面的には元気なように見えても、実は体内ではすでに血管や臓器などに異常が現れている場合があります。

健康診断の数値が良ければ自分は健康なのでしょうか? 少しは参考にはなりますが、私的には数値ほどアテにならないものはありませんし、正確性にも疑問を持っています。人は年齢も性別も体格も性格も産まれも育ちも食歴も全て違うので、一律にその数値にあてはめるのはどうかと思います。日々体は変化しています。診断表は数日前の自分の値でしかなく、現在の数値ではありません。そして、この西洋的な診断はミクロ的なものの見方なので現状はまだまだ改善途上です。

マクロビオティックでは、マクロ的な視点から桜沢如一先生が明確に「健康とは?」を示されています。それは「健康の七大条件」というもので、七つの条件に出来る限り近づいていればいるほどあなたはまことの健康体であるというもので、これは毎日自分で最新の状態を確認出来ます。

健康の七大条件

  1. 疲れない(5点)
  2. ご飯がおいしい(5点)
  3. よく眠る(5点)
  4. もの忘れをしない(10点)
  5. 愉快でたまらない(10点)
  6. 思考も行動も万事スマート(10点)
  7. ウソをつかない(正義)(55点)

 

食事の大切さといただき方

では、どうすれば「健康の七大条件」の点数が100点に近づけられるかを考えてみましょう。

それにはまず、心と体を作っている素である「食事」が大切です。桜沢先生は「我々は食物のお化けである」と言われています。今まで食べてきた物によって私たちは出来ているということです。先生は、果物をたくさん食べてきた人を一目見て「果物顔になっている」と言われました。理想の目や鼻や口の人、特に理想の耳を持っている人には「貴方のお母さんの食事が素晴らしかった」と、その方のお母さんをべた褒めされました。それだけ食事と体は関係がありますし、もちろん免疫力も体の一部ですから関係があります。

しかし、これだけでは不十分で、体を動かすことも必要です。最近のクッキングスクール リマの生徒さんの中にはヨガを実践されている方がとても多く、素晴らしいことだと思います。出来たら郊外で適度な日光を浴び、澄んだ空気の中でヨガを行ってもらうとより良いと思います。農作業もいいですね。体を動かす、適度な日光、澄んだ空気に加えて、生命の神秘の発見もありますし、その後は収穫もプラスされます。

桜沢先生は体を動かすために掃除を薦めていました。ですから、私たちは掃除や片付けをとても大切に捉えています。掃除をするにも秩序があり、良い秩序づけの練習にもなりますし、何より終わってから周りも自分自身の心も綺麗になっていることが嬉しく感じられます。

大切な「食事」に話を戻しますが、よく栄養学では免疫力アップに「○○がおすすめ」と聞きますが、これも西洋的でミクロな見方です。しかもそれらを生でいただくのか、煮る、焼くなどの調理をしていただくのかでは全然違ってきます。マクロビオティックでは陰陽を常に頭に入れて食材を選び調理もします。いただく方が陰性なら陽性な食材や調理をします。陽性なら逆です。そして、クッキングスクール リマのベーシックTやUでも伝えていますが、ベースとなる献立が「基本食」です。

この基本食は、桜沢如一先生の時代からずっと伝え残されてきたとても大切なものです。私たちの身体を健康に導いてくれる「健康の七大条件」を100点に近づけてくれる、私たちを幸せに平和に導いてくれる食事です。陰陽を考えて作られたこの基本食をいただくことが何よりも大切です。

そして「いただき方」も意識してください。「よく噛んでいただく」と言うことです。せっかくおいしく作られた基本食も、飲み込むようにいただいては台無しです。食材を作ってくれた方々や料理を作ってくれた方に感謝の気持ちを込めて、ゆっくりと味わいながら、よく噛んでいただいてください。

噛む回数は多ければ多いほどよく、口の中の料理の固形物が唾液と合わさって液体に近づけば近づくほど消化が良くなり、健康が早く近づいて来てくるでしょう。

「まことの健康とは?」を知り、陰陽を考えた基本食を作り、よく噛んでおいしくいただくことにより、いつのまにか免疫力だけでなく身体の全ての機能が正常に、そして秩序正しく働き出して楽しく笑顔のあるあなたになっていることでしょう。不安や悩みや争いの多い世の中です。それらを一つひとつ解決していく方法もありますが、「全ての原因は自分自身にあり」を原則としているマクロビオティックは「食事」を見直すことですべてをいい方向に転換してくれるという大きなものの捉え方です。クッキングスクール リマではただ単に玄米菜食の料理を伝えるだけでなく、世界のマクロビオティックのセンターとして桜沢如一先生や桜沢里真先生の教えを引き継いだ料理学校です。そこには陰陽理論があり、それによって自分自身だけでなく家族も健康になり、一度きりの人生を幸せな感謝の気持ちで満たされるように指導させてもらっています。この機会に皆さんが自身の食事を見直していただけたらと思います。


クッキングスクール リマ ベーシックUコースより引用

 

もり たかひろ
基本のマクロビオティック料理から、独自のアレンジを加えた応用料理のほか、創作そば、パン、スイーツ等、得意とする料理も幅広い。

 

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