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『月刊マクロビオティック』2020年9月号おすすめ記事

桜沢如一の細菌・ウイルスの世界観

講師インタビュー

自分に合ったものを自分で選ぶ

 

 新型コロナウイルスの感染が再拡大した7月。おそらく、しばらく流れは変わらないでしょう。もし、本誌がお手元に届く頃にすでに収束しているのであれば、それは喜ばしいことです。
 今回は、7月と8月に予定していた講座が開講見送りとなった「暮らしの石けん講座」の小幡有樹子講師と、「デトックス実践講座」の望月佐知子講師に、リモートで新型コロナウイルスに関わることを含め、お話しを伺いました。両講師の共通点は「自分に合ったものを自分で選ぶ」です。皆様の参考になる体験談もありますので、ぜひご一読ください。
 なお、今回の小幡先生、望月先生お二人には、メッセージ動画もいただきましたので、当協会ホームぺージでご覧いただけます。これまでどのような雰囲気の先生なのか、気になっていた方もぜひご覧ください。他の講師の動画も配信中です。

 

小幡 有樹子

暮らしの石けん講座 講師

 

ステイホームで変わったこと

編集部:はじめに、新型コロナウイルスの影響による生活の変化について教えてください。

小幡有樹子(以下、小幡):普段は各地で石けん作りを教えていたのですが、今年の2月くらいから全てキャンセルになり、家から一歩も出ない生活に変わったことが一番大きな変化です。

その中で良かったことは、規則正しい生活をして、運動をして、自炊をしたことです。一週間のメニューを考えて計画的に買い物をし、質の良い生活を送ることで、忙しかった時よりも心と体が健やかになりました。時間にゆとりができたので、お裁縫をしたり、「ほぼ日刊イトイ新聞」の無料オンライン講座を観たりと、今までにない過ごし方ができました。

ここ何ヵ月か、朝起きたら筋トレをするようにしているのですが、前日の夜にパンやパスタなどの小麦粉製品を摂ると運動するのが辛いことがわかりました。食べる時間や量によって次の日に影響が出るので気をつけて食べるようにしています。

編集部:逆に良くない影響はありましたか?

小幡:ウイルスの状況がどうなっているのか、自分は安全な暮らしをしているのか、外出したらどのくらい危険なのかなどがほとんどわからなかったので、よくネットニュースを観ていました(我が家にはテレビがないのでインターネットでしか状況把握ができません)。ニュースを観れば観るほど怖くなってしまい、感染者数が発表された後から夜にかけて気分が落ち込み、次の日を迎えるのが憂鬱になるというサイクルになってしまったので、ある日を境にニュースを観ないようにしました。

できる範囲でできることをするしかないので、外に出る時はマスクをしたり消毒をしたり、色々と対策をしつつも「情報よりも自分を信じよう」と気持ちを切り替えました。

編集部:アメリカにいらした頃のご友人ともやり取りをされているかと思います。コロナ禍でどのような生活をされているご様子ですか?

小幡:アメリカの学校で教師をしているモロッコ人の友人がいるのですが、アメリカはものすごい数の感染者がいるので基本的に家にいなければならず、学校も閉鎖されています。しかしながらオンラインの授業への切り替えが速く、生徒もひとりずつタブレットを持っていたりするので課題をこなすことができ、日本のような教育現場の慌て方というのはなかったように感じました。

アメリカでは学校のウェブサイト上で先生と生徒がやり取りをするなど元からオンラインが取り込まれていたのでスムーズに移行できたのだと思います。私の子どもが通う日本の学校の場合だと、まず最初に「オンライン授業をする場合、タブレットはお持ちですか?」というようなお手紙が来るところから始まり、取り組むまでの決めごとも多いので切り替えるまでに時間がかかっている印象があります。

編集部:この期間、お子さんとはどのように過ごされていますか?

小幡:子どもは中学生(反抗期)なので、家でずっと家族と一緒にいるのは苦痛なのでは? と思っています。お互いに辛いと感じるところもあるので、それぞれ自分の空間を大事にするようにしています。

編集部:食に関することで変化はありましたか?

小幡:家にいる時間が増えたので、草刈りもせず放っておいた土地で畑を始めました。無農薬といえば聞こえはいいですが、種を蒔いたり苗を植えたりした後はほとんど何もせず、育ったものを食べるという感じです。

それだけでも気分がいいですし、身体の調子が良くなっている気がします。今までだったら見ないふりをしていた雑草だらけの土地や家の中の汚れが気になってしまって(笑)。子どもも畑で採れたばかりのものを食卓にのせると喜びます。

 

マクロビオティックについて

小幡:うちでも玄米を炊きますし、家族もそういう食事に抵抗はないのですが、菜食だけではなく、何でも食べています。

2004年4月から、本誌で「マクロビオティックの食材でつくる手作り化粧品」を連載しました。2002年に自然化粧品の本を出版した時のカメラマンがマクロビオティックの生活を実践されていて、その方が紹介してくださったことがきっかけです。マクロビオティックそのものは、それより2年くらい前にニューヨークの古本屋さんで何となく手に取った本で知りました。ニューヨークで一度、久司(道夫)先生の講演を聴きに行ったこともあります。「バナナを食べたかったらキューバに行けばいい」という言葉が印象的で、ユーモアがあって面白い方だなと思いました。

もともと肌が弱かったのですが、渡米後(1996年頃)にひどくなってしまったことから手作り石けんに出会いました。アメリカは医療費がものすごく高いので、絶対に病気になったらいけないと思い、「どうしたら健康でいられるだろう?」と民間療法や予防医学について勉強したり、アンドリュー・ワイル博士の本を読んだりしました。

アメリカには自然食が好きな人や健康に注意していたり生活の質を上げたいと考えている人がとても多いです。1988〜1993年くらいの学生の時はカナダに住んでいたのですが、カナダには当時から白いものは一切食べない人やベジタリアンの人がたくさんいました。皆がエコバッグを持ち(レジ袋をもらわない)、コーヒーマグを持参してそこにコーヒーを安く入れてもらってたり、そういう人が周りに多かったです。

夏休みになると、学費を稼ぐために帰国してアルバイトをしていたのですが、日本で自分のエコバッグやマグを出したりすると、ちょっと面倒くさい人に思われた感じがしました。カナダは自然が経済を支えるメインの資源なので、どうやって環境を大切にしながら経済を回していくか、というような思想が根付いているのだと思います。

 

石けん作りの魅力

小幡:子どもの頃からアトピー持ちで常に皮膚科に通っていたのですが、渡米後に乾燥がひどくて全身のかゆみが止まらなかった時にサンプルでもらった手作り石けんを使い始めたところ、3日後に生まれてはじめて肌がツルツルになったのです。それまでは何を使ってもガサガサになっていたのですが、こんなにツルツルした肌を見たことがなくて本当にビックリしました。その時は石けんが肌を治してくれたんだと思い、「石けんには薬のような力があるのかな」と思っていたのですが、よく考えると色々な悪いものがなくなって健康な肌になったのではないかと思っています。

今、手を洗う習慣が見直されています。石けんを自分で作るようになると、自分で選んだ材料を使って自分が作ったもので手を洗い、身を守れたり清潔にできたりすることは、必要なことと同時に贅沢でもあり、生活の質が上がる良いことなのではないかなと思います。

市販のものを色々試しても自分に合うものにはなかなか出会えません。自分で作る場合は自分で材料を全て選べるので、入れたいものだけを選ぶこともできるのが良いところだと思います。石けんを自分で作るようになると、以前は気づかなかったことに気づいたり、自分の体の感覚に正直になるような気がしています。

編集部:自分に合うものを選んでいくというのは、食べ物も石けんも同じですね。今日はありがとうございました。

 

おばた ゆきこ
1966年千葉県生まれ。カナダブリティッシュコロンビア大学卒業。1996年に渡米した当時から深刻な肌荒れに悩まされ、手作り石けんや自然化粧品に出会う。趣味はお風呂、本屋へ行くこと、猫の写真を撮ること、がらくた探し。著書は「キッチンでつくる自然化粧品」ブロンズ新社)、「肌に優しい石けん」(祥伝社)ほか。過去に本誌で「マクロビオティックの食材でつくる手作り化粧品」を連載。

 


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