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『月刊マクロビオティック』2022年7月号特集

特集 心も身体もリセット リトリートの愉しみ

 

近頃よく耳にするようになったリトリート(retreat)という言葉。これは英語で退却・後退、または隠居所・隠れ家などといった意味だそうです。慌ただしい日常生活からほんの少し離れてみて、改めて自分の心と身体に向き合うこと、または山などに籠り本格的な修行生活に入る場合などにも「リトリート」という表現が用いられているそうです。

現代社会では、自分とゆっくり向き合う時間や心からリラックスする時間をとれる機会はそう多くはありません。しかし、人生はとどまることなく進んでいきます。時には自分自身にゆっくり向き合う時間をもたないと、どんどん疲れが蓄積していく傾向があります。そんな時、心と身体をリセットし、生まれ変わった新しい自分で再スタートをきる。いつも「頑張ってる」ご自身に、そんな素敵な機会をプレゼントするのはいかがでしょうか?

マクロビオティックの考え方からすれば、心と身体は別々のものではありません。自然と身体も同様です。それは仏教用語で云えば「一如」ということなのでしょう。現代社会に生きる私たちは好むと好まざるとにかかわらず、過剰な情報、過剰なストレスに翻弄され、心と身体のバランスを失っている場面も多々あるのではないでしょうか。ひととき忙しい日常からの脱出をはかり、心と体の感じるままに任せてみる。それがリトリートです。

今月の企画は、食養料理を提供している長野県の「穂高養生園」さんに取材を敢行。リトリート施設を始めたきっかけや想い、またマクロビオティックとの関わりについてお聞きしました。絶え間なく続いて行く人生に「ほっと一休み」を体験してみたい方の参考になれば幸いです。

 

穂高養生園

長野県安曇野市


取材:編集部 望月清人

リトリート施設をご紹介するにあたり、真っ先に浮かんだのが「穂高養生園」です。以前より、「よかったよ」「いい所だった」などの声を聞いていましたが、今回は実際に訪問させていただきましたので、取材メモを加えながらご紹介します。

 

穂高養生園とは

穂高養生園は30年以上前に北アルプスの麓、信州・安曇野の森の中で誕生しました。

「体にやさしい食事・ヨーガや散歩などの適度な運動・心身の深いリラックス」の3つのアプローチにより、誰にでも本来備わっている自然治癒力を高めることを目的とした宿泊施設です。

施設は「里の家(本館)」「新棟」「森エリア」に分かれています。

「里の家」は受付やセラピールーム、天然温泉、ホールなどがあり、部屋は和室と洋室の2タイプ全10室あります。隣にはハーブガーデンとバタフライガーデンがあり、ティータイムも楽しめます。

「新棟」は、里の家から徒歩2分程度の場所にあり、専用キッチン、温泉、セラピールームを備えた別館で、個室が7部屋あります。

「森エリア」は里の家より徒歩約20分の、より深い森の中にあります。「木と人カフェ」の他、ホールやアースバッグハウス(土を材料に建てた家)、野外キッチンなどもあり、主にワークショップで使われています。森エリアからさらに徒歩20分の場所には、有明山の原生林があります。

 


【取材メモ】

穂高養生園は1986年開園なので、今年で36年になります。ほとんどの建物が手作りです。木をふんだんに使い、壁は漆喰が使用されていて、どのスペースでも安心した居心地を感じます。特にラウンジやベランダからの眺めは心が和みます。椅子に横たわって読書したり、ぼーっとしたり、うたた寝したくなります。里の家から「森エリア」までは登り坂ですが、朝のウォーキングはひと汗かいた達成感と、そこで味わう森の空気は格別です。養生園へは3つある最寄り駅から北アルプスの景色を眺めながら歩いて行くのもおすすめ。どの施設の周辺にも散策コースが数多くあるので、 部屋に備えられた地図を片手に森林散歩ができます。


 

おひとりさまでの滞在

養生園は「休養する場所」「リトリートするところ」であることが、他の施設と大きく違う点です。観光やレジャーが目的ではなく、深い休息を得て心身を見つめ直すことで、健やかな心身を取り戻すことを大切にしています。慌ただしく観光に出かけるのではなく、周辺の森を散策するなどゆったりと休養することをおすすめしています。

手つかずの原生林や美しい清流がすぐそこにある環境の中で、温泉やセラピー、森林浴で身体の芯から深くリラックスできます。ヨーガや森林散歩などの自由参加プログラムが毎朝開催されていて、初めての方でも安心して参加できます。ヨーガで深い呼吸と体をほぐしたりすることもおすすめですが、養生園では「何かする」ではなく 「何もしない」ことが選択できるのです。

 

ワークショップやセラピー

週末などにコミュニケーションやヨーガ、半断食、アートなど、さまざまなテーマに沿ったワークショップを2泊〜4泊で開催しています。7月には「清流と気づきのデトックス」、8月には「浄化と新生の満月デトックス」を開催予定。また、症状や好みによって、アロマセラピー、リフレクソロジー、エサレン®マッサージ、トレガー®アプローチが利用できます。

 


【取材メモ】

ご家族や大切な人、ご友人との滞在も歓迎していますが、よりリラックスできるならおひとりさまでお越しになるのがおすすめです。最寄り駅で大きな荷物を持っているのは、高い確率で穂高養生園に宿泊される方だそうです。取材当日も、森エリアの下を流れる川の音がとても心地よく感じました。ワークショップに参加して、普段はできない体験をするのも過ごし方のひとつです。「リトリート」には「休養」「静養」以外に「避難」「退去」などの意味もあります。まさしく現状から一度離れて、ゆっくり休養して、自分を見つめ直す時間は大切ですね。穂高養生園は「癒される場所」ではなく、「自分を癒せる場所」と言ったほうがいいかもしれません。


 

 

一日二食の玄米菜食

食事はマクロビオティックをベースとした玄米菜食。朝食は10時半、夕食は17時半からの一日二食です。

自然菜園や地元農家さんの畑で採れた新鮮野菜を丸ごと使い、しかも動物性のものを一切使わない食事で、身体を内側からきれいにして自然治癒力を高めます。

和・洋・中と、飽きのこない工夫をこらしたメニューは連泊の方が多い養生園の心遣いです。ヨーガなどのプログラムで体を動かした後に朝食をいただきます。夕食の時間が早いのは、寝るまでにしっかり消化の時間を確保するためで、この2食にすると思いのほか心身が軽やかになります。

 


【取材メモ】

マクロビオティック実践者が安心して食べられる食事、それが養生園のおすすめポイントのひとつです。取材当日いただいた食事も素材を活かした優しい味つけで、噛みしめると味わいが増し、心の底から「美味しい」と声が出てしまうほど。目の保養にもなるきれいな盛り付けにも感動しました。スタッフの多くがクッキングスクール リマで学んだ方々だそうです。なお、食事のアレルギーがある場合には相談できるとのこと。


 

 

代表の福田俊作さんとは

福田さんは現在75歳。穂高養生園を開園した時は39歳だったそうです。1968年から早稲田大学を1年間休学して、「もう少し世界を見てみたい」と自転車で世界一周を成し遂げた方で、当時はまだ食養や癒しなどには興味はなかったそうですが、大学卒業後、インドに渡り仏教を学び、その後東洋医学を勉強したのだそうです。

マクロビオティックは、たまたま本屋でみつけた沖ヨガ・沖正弘氏の本を読んだことをきっかけで沖ヨガに入り、そこで出会ったそうです。

その後、鍼灸師の道に進み、開業までされたそうですが、「なかなか人を治せない」「他の人はどのようにしているのだろう」と、日本全国の鍼灸師を訪問したそうです。そして欧米を再訪し、当時始まった代替医療や補完医療などを学ばれます。アメリカのボストンでは久司道夫先生に、カリフォルニアではヘルマン相原さんにお会いしたそうです。その頃、福田さんは36歳くらいでした。

福田さんはこう言います。「いろいろ回ってみましたが、これと言う治療が見当たらなかったのです。当時は慢性病と言っていましたが、なぜ生活習慣病になるのかを考えたときに、食事の過不足、運動不足とストレスが原因ではないか、それが原因であれば、それを変えていこうと考えたわけです。いい食事、適度な運動、いい休養こそが、治療の本筋ではないか、と。

西洋医学でも東洋医療でも自然医療でも、治療と呼ばれているものはあくまでも補助であって、本当は自分のライフスタイルを変えていく、ということが治療の元だと考えたわけです。生活を調える、心を調える、体を調えるということで、自分で気づいてもらって見直してもらって調えてもらえる場所、というのが、穂高養生園なのです」

 


【取材メモ】

養生園に10年勤める三輪久美子さんに伺ったところ、福田代表から養生園を開園するまでの話を詳しく聞いたのは初めてだったそうです。「原点を知ることができてよかったです」とおっしゃっていました。「福田さんは、なんでもやらせてくれます。ですから、スタッフそれぞれが考えて働いています」とのこと。お客様について伺うと、「最近はコロナの影響か、精神的に疲れている方が多いようです。ずっと緊張されていて、それをなんとか緩ませたいという気持ちでいらしているのかもしれません。私たちもそうですが、特に都会の方は仕事が忙しくて、自分に休みを与えることを許さなくなってしまいますよね。ですから、養生園に来ることを決断されただけでも『よかった!』と思います。何もしない時間を過ごしにお越しいただきたいです」とのことでした。


 

 

取材を終えて

「リトリート」というと「癒される場所」を連想される方が多いのではないでしょうか。穂高養生園は少し異なります。たしかに景色も良いのですが、「絶景」というわけではなく、遠くの山々が見えないところもあります。その代わりに森に囲まれています。また、せっかくだからと観光名所を巡りたくなるものですが、近くに観光名所はありません。

なぜ36年間、多くの方が癒しを求めて穂高養生園を訪れ、しかも連泊される方が多いのか。その答えは、癒されに来るのではなく、自分で自分を癒しに来ているのです。

「人は、誰にでも、自分を癒やし、治す力が備わっています」とおっしゃる福田代表の想いが詰まった穂高養生園は、癒される場所ではなく自身を癒すための環境、食事、そして運動などのプログラムを提供する施設なのです。

忙しい日常から離れ、自分のココロとカラダに向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

 

【INFORMATION】

ホリスティックリトリート
穂高養生園

長野県安曇野市穂高有明7258-20
TEL:0263-83-5260
https://www.yojoen.com/

 

 

 

TAO塾 TAOリトリートセンター

熊本県阿蘇市


TAO塾の運営するTAOリトリートセンターは、悠久の大地・阿蘇で明日につながる元気を養う「癒し」と「学び」の空間です。都会の喧騒を離れ、自然の中に身を置き、自分の心と体の声に耳を澄ませることで、本来持つ「いのち」の力に気づいていく体験を深めていきます。

 

木の香り漂う家

木造ロッジの建物は地元産の杉やアラバスタ粘土、柿渋、亜麻仁油等の自然素材を活用し、断熱材もエコ仕様で、床下は炭を埋設し室内浄化。飲料水は近くの水源の天然水、燃料は地元産木質燃料使用。健康と環境に配慮した石鹸や洗剤を利用します。

 

リラックス&デトックス

マクロビオティック料理を楽しむ、ハンモックでお昼寝、近くの温泉に浸かる、川沿いのフットパスを歩く、パワースポットを訪ねるなど各自、自由に心地良い時間を過ごします。

また有料オプションでハーブサウナデトックス、心理相談、料理教室、鍼灸やテルミー等もあります。

 

ホリスティックなセミナーステイ

体質改善や自己実現を目的にした「食・息・動・想」を総合的に学び、実践する中で自然治癒力を高めていくセミナーステイも随時開催されていますので、ご相談ください。

動ですが、ものの見方考え方を転換させる「複眼思考」や「こだわりつつもとらわれない」柔らかな感性が病気治癒と自己解放の鍵です。

 


【施設から一言】

TAOリトリートセンターの壁には「一日一生」の書が飾られています。一度きりの人生をいかに生きるか? を自分に問う時間を過ごしましょう。病気は気づきのチャンス、人間関係は自分関係、ハプニングはハッピーの種かも知れません。自分を変える必要はありません。本来の自分に還るリトリートを共にしましょう♪
T:楽しく
A:明るく
O:面白く


 

【INFORMATION】

TAOリトリートセンター
熊本県阿蘇市一の宮町荻の草107-1
TEL:090-9489-9084
E-mail:taojuku@me.com
http://taoretreat.jimdo.com

 


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