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月刊「マクロビオティック」12月号 おすすめレシピ
12月の食材 ゴボウ
ゴボウの旬は11月から12月です。中国から薬草として入ってきたといわれていて、食用として食べるのは日本と韓国だけのようです。土の中を下に向かって伸びるので陽性のエネルギーが強い野菜ですが、陽性が強い分、強い陰性のアクもあります。時間をかけて調理することで、アクの陰性さを旨みに変えて美味しくいただくのがマクロビオティックの調理法です。ゴボウの皮には独特の風味がありますが、栄養が豊富なので、出来るだけ泥付きのものを選び、布やたわしなどで優しく泥だけを落として皮ごと調理しましょう。まっすぐに伸びてひげ根が少なく、太めでどっしりとしていて先が細くなっているものを選び、新聞紙で包んで冷暗所で保存します。洗ったゴボウはラップに包み、冷蔵庫の野菜室で保存すると良いでしょう。
根菜のパエリア

【材料(4人分)】
玄米……180cc
玉ねぎ……40g(みじん切り)
にんにく……1片(みじん切り)
ゴボウ……50g(斜め薄切り)
にんじん……30g(斜め薄切り)
蓮根……40g(5mm厚さの半月切り)
シメジ……20g(ほぐす)
インゲン……6本(塩茹でにする)
オリーブオイル……小さじ2
塩・胡椒……各少々
【パエリアのスープ】
水……180cc 〜
野菜ブイヨン……小さじ1
ケチャップ……小さじ2
カレー粉……小さじ1
麦味噌……小さじ1
【作り方】
- 玄米は洗って水をよく切り、フライパンに入れて透明感がなくなるまで弱火でじっくり乾煎りする(約10分)。
- 玄米を取り出したフライパンにオリーブオイルをひき、玉ねぎ、にんにくを炒め、ゴボウ、にんじん、蓮根、シメジを炒め合わせ、塩・こしょうをする。
- Aに炒めた玄米を入れ、スープを注ぎ、きっちり蓋をして中火にかける。煮立ったら弱火にして、50分〜1時間炊く。
- インゲンは塩茹でにして食べやすい大きさに切り、炊き上がる少し前にフライパンの中に散らして飾る。
【献立例】
- 根菜のパエリア
- ゴボウのポタージュ
- ゴボウとにんじんのサラダ
- ゴボウとごまのクッキー
パエリアは、玄米をじっくり炒めると美味しく炊けます。ポタージュは玉ねぎ、ゴボウをよく炒め、野菜ブイヨン、玄米を加えて柔らかくなるまで煮てブレンダーにかけます。サラダはゴボウと人参を軽く蒸し煮にし、豆乳マヨネーズなどで調味します。クッキーはゴボウ、地粉、煎りごまなどをよく混ぜ、オーブンで焼きます。
プロフィール
志々目 悦子/ししめ えつこ
アシスタント、認定インストラクター(第1期生)を経てクッキングスクール リマ講師となる。インストラクターとしてはクッキングスクールリマでの初心者向け講座や、自然食品店での料理教室などを担当し、経験が豊富。

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