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月刊「マクロビオティック」磯貝昌寛の正食医学

磯貝昌寛の正食医学

 

第111回:食養指導録 悪性リンパ腫

 

洋菓子と悪性リンパ腫

がんの種類によってどのような食べ物をよく食べてきたのか、多くの人の食養指導を通して見えてきたことがあります。

アイスクリームや清涼飲料水などの冷たいもの、ケーキやシュークリームなどの洋菓子をよく食べてきた人に悪性リンパ腫が多いのです。私の経験では冷たくて甘いものをよく食べてきた人が悪性リンパ腫の傾向がみられます。冷たくて甘いものというと、真っ先に思い浮かぶのがアイスクリームではないでしょうか。一般的なアイスクリームは乳製品と白砂糖(最近は人工甘味料が増えてきた)を中心に作られます。白砂糖を含めて様々な砂糖は南国産のものですから、体を冷やす働きがとても強いのです。

一方で牛の乳・ミルクは私たち日本人にとっては陰陽両極端な要素を孕んだものです。牛は冷涼な環境を好みます。日本では北海道や東北を中心に酪農が盛んです。関東以南でも酪農はありますが、多くは高地の冷涼なところで営まれています。牛の体温は人間よりも高く、かつ体が大きいので蓄熱しやすく、冷涼なところでないと牛の生育が難しいのです。

牛だけではありませんが、乳は母親の血液が変化したものです。すなわち牛乳は牛の血液が変化したものなのです。乳は脂肪やたんぱく質、糖質、様々なビタミンやミネラルなどが含まれている栄養の宝庫です。子どもの成長に乳は欠かせません。しかし牛乳は子牛の食べもの。本来人間の食べものではないのです。ですから牛乳は人間の血液組成と微妙に違います。三大栄養である脂肪、たんぱく質、糖質、さらにはビタミンやミネラルの配合も人の血液と
牛の血液では小さくも大きな違いがあるのです。

私たちの体に流れるリンパ液は脂肪を多分に含んだ血液といわれます。白い血液ともいう人がいますが、脂肪を主な原料に造られているというのです。このリンパ液によどみが生じ、腫瘍と化したのが悪性リンパ腫でないかといわれます。白砂糖などの単糖類は特に体の中で脂肪として蓄積します。さらに乳製品の脂は牛の体温39度前後で活性化していますが、人間の体温三七度弱の体に入ってくると活性を失い、カタマリを作ってしまうのです。

そもそも、私たちはアイスクリームや清涼飲料水、ケーキやシュークリームなどの洋菓子をなぜ欲するのでしょうか。

陰陽でみれば欲する私たちも陰陽の偏りがあるからなのです。体を冷やす白砂糖を欲するのは、体の芯に強い陽性を抱えているとみることができます。悪性リンパ腫で和道に来られる人の多くが体の芯に強い陽性を抱えているのです。

40代の女性で悪性リンパ腫になり和道に来た人は、30代の頃からお腹に小さなカタマリがあることに気づいていたといいます。そのカタマリは出たり消えたりしていたから、あまり気に留めていなかったというのです。30代の頃からリンパ節の腫れがあったのだと思います。

日本は風光明媚、自然が豊かな環境です。夏になると草刈が追い付かないほど草が生えてきます。作物も手をかければ多種多様な穀物や野菜が育ちます。さらに海に囲まれていますから海藻は豊富です。そんな土地に、北ヨーロッパで盛んであった酪農を持ってくるのは身土不二の観点からはナンセンスだったのです。さらに日本は高温多湿でもありますから、そんな環境で乳製品を過剰に摂ったら体の中のリンパ液は濁り、カタマリを作るのです。このカタマリが大きくなり、多発的にできてしまったのが悪性リンパ腫です。

 

悪性リンパ腫の食養生

悪性リンパ腫の食養指導も他のがんと同様、徹底して体を温めることです。そして、体の中にできた脂肪のカタマリを分解解毒していくことです。体を温めながら断食や塩断ちもとても重要です。ただ、脂肪を分解しなくてはなりませんから、塩断ちの時には油は極力控えます。脂肪の分解に長けた干し椎茸やきのこ類を多用するのもいいでしょう。乳製品の分解排毒を促す食品(ニンニク、レモン、バジル、バニラ、シナモン、ブロッコリー、カリフラワー、セロリなど)も悪性リンパ腫の人にもとても必要だと思います。

また、外用の手当てでは体の免疫は腸に集まっていますから、腸を温める意味でお腹と腰を徹底してショウガ湿布などで温めます。そして、リンパ腫のあるところは急性期には熱を持つことがよくあるので、その時には里芋パスターで熱を吸い出してあげます。

悪性リンパ腫が進んで胸の下に握り拳よりも大きなリンパ腫ができた女性が里芋パスターを貼ったところ、熱が引いていきました。胸部のリンパに問題が出てくると呼吸困難になることが多いのですが、里芋パスターで熱が引くと呼吸が楽になってくるのです。

前出の40代の悪性リンパ腫の女性は、実はマクロビオティックを実践して7年目頃に発症していました。リンパ腫ではないか? と想像できるカタマリを「自分の体に合ったマクロビオティックな食と生活」で浄化できていたら悪性リンパ腫までには至らなかったと思います。とはいえ、病気や症状そのものは心身の浄化反応・調和反応ですから、陰陽の目で手当てをしていけば多くの病は快癒されていきます。

この女性も断食と塩断ちを年に何度か実践し、自分の体に合ったマクロビオティックの食と生活で悪性リンパ腫が消えて元気に暮らしています。

断食や塩断ちは古来から続く心身浄化法であり鍛錬法でした。自然食が当たり前だった昔でさえ、断食や塩断ちが必要であったから連綿と続いてきたのです。不自然食が一般になった現代では、やり方は現代人に合わせて工夫する必要がありますが、心身浄化になおさら必要ではないかと感じます。

食養の伝統的な梅醤番茶、葛湯、葛練り、レンコン湯などと併用して前出のニンニク、レモンなど乳製品の分解解毒を促す食品を活用していくことが、悪性リンパ腫の食養生のコツではないかと思います。

 

プロフィール

磯貝昌寛/いそがい まさひろ

1976年群馬県生まれ。15歳で桜沢如一「永遠の少年」「宇宙の秩序」を読み、陰陽の物差しで生きることを決意。大学在学中から大森英桜の助手を務め、石田英湾に師事。食養相談と食養講義に活躍。「マクロビオティック和道」主宰。

 

 

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