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月刊「マクロビオティック」磯貝昌寛の正食医学

磯貝昌寛の正食医学

 

第114回:食養指導録 キセキの断食

 

短期間で奇跡の回復

「和道」での寝食を共にした食養指導の中では数日あるいは数週間という短期間で劇的な改善をした例がいくつかあります。そのいくつかを紹介します。まずは糖尿病が進行し、脊柱管狭窄症も併発し、歩くことがままならなかった方の合宿時の感想をお読みください。

短期間の半断食で排毒効果を実感
糖尿病と脊柱管狭窄症の進行から足の運びが悪くなり、糖尿病の薬を服用しているのでその影響もあるのかと思い、手術を考えていました。妻が知人に相談したところ、磯貝先生の主宰する「マクロビオティック和道」を紹介されました。日常生活に不安や支障を感じる中、とにかく一度は経験してみようと半断食合宿の参加を決意。2泊3日と短い期間でしたが、足の甲の腫れや浮腫みが軽くなったのには驚きました。さらに最終日の朝の散歩では足の運びがよ
くなり、短時間でここまでよくなるのかと驚愕。排毒がなされ、半断食に参加して本当によかったです。これを機会にマクロビオティックを実践し、月に一度は自宅で半断食を実施してみようと思っています。3日間ご指ありがとうございました。
( 山梨県在住 70代男性Yさん)

 

脊柱管狭窄症の断食と食養

脊柱管狭窄症は陰陽で見ると陽性と考えられます。陽性な力によって脊柱管が圧縮( 狭窄)していると考えるのです。この圧縮した陽性な力を、陰性な緩める働きによって広げてあげたらいいのです。半断食そのものは体をゆるめる働きはそれほど強いものではないのですが、後半の回復食で上手に陰性な食材を使って緩めてあげるとほんの数日でも痛みが軽減され、足の運びが良くなります。前半の極少食にする半断食(ほぼ断食といえるくらいの)では腸が休まります。お腹を生姜シップで温めることでも、腸の働きが高まります。腸を休ませ、温めて活性化させることで、腸がきれいになるのです。

腸がきれいになることで、血液もきれいになり、狭窄されていた脊柱管も必然的に血流が良くなっていたと考えています。さらには狭窄が起こっている脊柱管( 背骨)の部分を生姜シップで温めたことも、血流を促し、細胞の入れ替えを促したことでしょう。

この方には回復食に生姜や胡椒、カレー粉などの陰性の強い香辛料などを使いました。ジャガイモ、豆腐なども緩める働きの強い陰性な食材です。この時は5月の温かい時期で夏野菜が出回り始めていたので、キュウリやトマトなどの陰性な食材も狭窄された脊柱管を緩めるのに大いに役立ったのでしょう。塩断ちといって、塩分の一切を抜くというやり方もこの方にはよかったと思うのです。塩、味噌、醤油など、一切の塩分を摂らない食事療法を「塩断ち」といいます。

短期間で劇的な改善例の多くは、いくつかの療法を組み合わせることにあるのではないかと思うのです。半断食だけでもなく、体に合った食事だけでもなく、体を温める手当て( 温浴)だけでもなく、体に合った運動や呼吸法だけでもなく、これらを「いい塩梅」で組み合わせることではないかと思うのです。「おいしい」「気持ちいい」「心地いい」の「3つのいい」を基本にして取り組むことが大切だと思います。

脊柱管狭窄症は短期間に良くなるものですが、糖尿病の改善はもう少し時間のかかるものです。この方がその後、糖尿病を改善したかどうかは不明なのですが、良くなっていることを祈るばかりです。

 

痛風と塩断ち

和道のある群馬、同じ県内の方でした。60代の男性のお話です。

痛風は、体内の尿酸値が高くなるため、体が老廃物を処理しきれなくなり、特に足の末端の関節に毒素が溜まるのです。患部に風が当たっても痛むくらい痛いことから、痛風と名がついたといわれます。

その方は薬では痛みがコントロールできなくなり、むしろ薬の副作用の方が際立ってきたために、自然療法で治したいという気持ちが大きくなってきたというのです。

和道に来られる時も、方足が腫れあがっているために、方足だけ大きなサンダルを履いて、痛みが出ていないもう片方の足は、普通の靴を履いているのです。

尿酸値があまりに高い値になってしまったのは、一般的にいわれる美食が過ぎたからでしょう。肉、卵、乳製品、油っこい揚げ物は毎日欠かさず食べていたといいます、白砂糖を使ったお菓子や季節を外れた果物なども毎日のように食べていたようです。毎晩の晩酌も欠かさず、焼酎には目がなかったと言っていました。

動物食は全般的に陽性の強い食品です。その反動で、陰性の強い白砂糖、果物、アルコールを欲するようになるのです。陰陽両極端の食べものを食べ続けていると、胃腸をはじめ、まずは消化器が疲弊します。疲弊した消化器から汚れた血液が体中に巡りますから、関節などの体の節々の毛細血管や組織に老廃物が溜まるのです。これが痛風です。

この痛風の方には、合宿期間中、一切の塩分を断つ「塩断ち」を実行してもらいました。さらに自宅に帰ってからも2週間ほど塩断ちを実践してもらったのです。延べで約3週間、塩、味噌、醤油などの塩分は一切摂りません。さらに動物性食品全般も一切無し。穀物も少量で野菜を塩なしで食べたいだけ食べるという「塩断ち」食を続けてもらったのです。

痛風や糖尿病などは、元々臓器の力が強かった人がなりやすい病気です。臓器が強くなければ、美食を食べ続けることはできません。この方も元々臓器が強かった方なのでしょう。約3週間の塩断ちで足の腫れと痛みが完全に消えて、普通に歩くことができるようになったのです。

「塩断ち食」というのも基本は穀物菜食ですから、血液を汚すような動物性食品や白砂糖などは一切摂りません。さらに大量の野菜をスープや煮物、サラダなどで摂りますから、汚れた血液を短期間に浄血させるのです。さらに合宿中も、合宿後も、生姜湯の足湯をして血液循環を促し、足の細胞の代謝を活性化したことも短期間で回復した大きな要因になっていたのだと思います。体の陰陽に合った食べ物をいただき、運動や手当てなどで血液循環が根本的によくなれば、生活習慣病のほとんどが良くなると思います。

 

プロフィール

磯貝昌寛/いそがい まさひろ

1976年群馬県生まれ。15歳で桜沢如一「永遠の少年」「宇宙の秩序」を読み、陰陽の物差しで生きることを決意。大学在学中から大森英桜の助手を務め、石田英湾に師事。食養相談と食養講義に活躍。「マクロビオティック和道」主宰。

 

 

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