桜沢如一生誕記念 第5回 マクロビオティック研究大会
開催主旨
マクロビオティックの創始者、桜沢如一の生誕を記念して開催されてきた「マクロビオティック研究大会」は今年で5 回目となります。マクロビオティックは世界に広がり、桜沢如一亡き後は、その後継者たちの努力により、地域ごとに多様な変化をしながら根づいてきました。その多様性を共有し、そしてその普遍性を議論して行く場を目指します。
今回の発表者は、正食協会からは、ベテランの講師である小松英子氏が長年の経験から、生活に根づいたマクロビオティック思想を語ります。
ドイツから来日するイルマ・ユエン ワグナー氏は、ペルー出身でシュトッツガルトに38年以上在住し、自宅を中心に講師活動を展開し 、毎年数ヶ月滞在するスペイン・タラゴナの拠点で、マクロビオティックのリトリート型の講座を主催しています 。世界各地で学んだマクロビオティックの違いやドイツの課題などを論じます。
そして、桜沢如一資料室からは、高桑智雄、桑山一美、安藤耀願氏の三名で、「マクロビオティック」という用語の語源及び定義の変遷を共同発表いたします。そもそも「マクロビオティック」という用語は歴史的にどのような意味で使われてきたのか、桜沢如一はどのような定義で使ったのか、世界に広がる過程でどう定義が変化していったかなど、三名それぞれの見解も含め考察していきます。 今回もバラエティー豊かな発表となりますので、お楽しみに!
※第一報で発表者であったパトレシア・レストレポ氏は急遽来日中止となり、 イルマ・ユエン ワグナー氏に変更となりました(9/5日)
開催日時
2025 年10 月18 日(土)
13:00 ~ 17:00(日本時間)
参加スタイル
1. 会場参加(定員20名予定)
会場:日本CI協会 セミナールーム
東京都目黒区東山三丁目1番6号 B1F
東急田園都市線「池尻大橋」駅東口より徒歩3分
2. オンライン
※前日までにZOOM・ID をお送りします
3. アーカイブ視聴
※2 週間の期間限定です
参加費:無料
※下記フォームから参加スタイルを選択してお申込み下さい。
※お申込み締切 10 月16 日(木)
※下記より、第1回~第4回のアーカイブ視聴ができます。(会員限定:未登録の方は無料会員登録後、ご視聴ください)
発表プログラム
「マクロビオティック四住期・私の場合」
小松 英子 (正食クッキングスクール講師)
「マクロビオティックを通じた私の経験:学びと国による違い、そしてドイツでの課題」
イルマ・ユエン ワグナー (ドイツ・シュトッツガルトのマクロビオティック講師)
※通訳:村井友子
桜沢如一資料室共同発表
「"マクロビオティック"という用語の語源と定義の変遷」
①用語の語源と日本国内における使用例及び定義の変遷の考察
高桑 智雄(桜沢如一資料室 室長)
②『 Zen Macrobitics』における英文使用例のまとめ
桑山 一美(桜沢如一資料室 司書ボランティア)
③もろ共に 彼方の岸に みないたる まことの法よ あなかしこ : la macrobiotique(macrobiotics)とは何か
ーこの世で姿を持っていることの有り難さ
安藤 耀願(桜沢如一研究家)
― 調査活動報告 ―
[報告]桜沢如一刊行物電子化プロジェクト第3弾
タイムスケジュール(予定)
◯13:00~13:10 開会の言葉 (桜沢如一資料室室長 高桑 智雄)
◯13:10~13:55 発表1 [45分]
「マクロビオティック四住期・私の場合」
小松 英子 (正食クッキングスクール講師)
◯13:55~14:55 発表2 [60分]
「 マクロビオティックを通じた私の経験:学びと国による違い、そしてドイツでの課題 」
イルマ・ユエン ワグナー (ドイツ・シュトッツガルトのマクロビオティック講師)※通訳:村井友子
◯14:55~15:05 休憩
◯15:05~16:35 発表3 [1時間30分]
桜沢如一資料室共同発表
「“マクロビオティック”という用語の語源と定義の変遷」
①用語の語源と日本国内における使用例及び定義の変遷の考察[50分]
高桑 智雄(桜沢如一資料室室長)
②『Zen Macrobitics』における英文使用例のまとめ[15分]
桑山 一美(桜沢如一資料室司書ボランティア
③もろ共に 彼方の岸に みないたる まことの法よ あなかしこ : la macrobiotique(macrobiotics)とは何か
―この世で姿を持っていることの有り難さ[25分]
安藤 耀願(桜沢如一研究家)
◯16:35~16:50 活動報告&研究紹介
[報告]桜沢如一刊行物電子化プロジェクト第3弾
◯16:50~17:00 閉会の言葉 (正食協会代表 岡田恒周)
発表者プロフィール
■小松 英子/Eiko Komatsu

静岡県生まれ。正食クッキングスクール講師。長年の不妊症を食事で改善したことで、出産後、健康に育てることが子供への財産、自身の学びと考え、正食協会で学ぶ。目から鱗の食養料理だけではなく、故・岡田定三先生の講義に惹かれ、桜沢哲学を私淑とする。健康で幸福な生活が送れるように日々心がけている。
■ イルマ・ユエン ワグナー /Irma Yuen-Wagner

ペルー出身で、ドイツ・シュトゥットガルトに38 年以上在住。2013 年にリマで健康問題をきっかけにマクロビオティックに出会い、菊池富美雄の弟子から学び始め、ドイツで久司道夫から学んだグループに参加し、「無双原理」に関する講座や料理教室にも通う。体調が改善後、スペイン(久司系)やウルグアイ(菊池系)のスクールにも通い、さらにマクロビオティックの知識を深めた。スペイン語教師として活動する中で、マクロビオティックの魅力を伝えることに情熱を見出し、シュトゥットガルトの自宅や、毎年数ヶ月滞在するスペイン・タラゴナの拠点で、マクロビオティックのリトリート型の講座を主催。日本文化への関心が深く、四季の花を生ける池坊流の生け花を学び、座禅を実践し、日本語も2 年間勉強中。
■高桑 智雄/Tomoo Takakuwa

1970年生まれ。2001年に偶然入社した日本CI協会で、桜沢如一の陰陽哲学に感銘を受け、故・大森英櫻のアシスタントなどを担当する。2011年より桜沢如一資料室の設立、運営に携わる。2018年より、資料室室長として「クッキングスクール リマ」のベーシックⅠ、Ⅱ、アドバンスⅠ、Ⅱにて理論講座を担当し、全国で陰陽セミナーを開催する。食養論、陰陽論、宇宙論の三位一体のマクロビオティックの面白さを楽しく伝える活動を展開する。電子雑誌「季刊マクロビオティック ジャーナル」編集長、編集・執筆に「マクロビオティックの陰陽がわかる本」「マクロビオティックムーブメント」など。
■桑山一美/Kazumi Kuwayama

大学にて司書資格取得の後、卒業後はソフトウェア企業にてオフィスコンピューターのOSの設計開発と自社アプリケーションソフトの技術営業を経て独立、ユーザアプリケーション(PCアプリ)の開発に従事。10代の頃よりマクロビオティックに出会い、生活の軸としつつ2019年よりご縁を得て、資料室の活動に参加し、多くの資料から発せられる桜沢思想の圧倒的な熱量と貴重性をひしひしと再認識する。ボランティアとのご協力とともに、それらの保存、整理、研究者支援、広報活動を行うことで、マクロビオティックのより良き未来に向けて、微力ながらも力を尽くしたいと考えている。松本塾師範科卒(4年制1期生)。
■安藤耀顔(泰弘) /Yogan Ando

1949年神奈川県生まれ。学生時代に桜沢如一を知る。日本CIの復刻版を含めてその著作を収集しつつ桜沢に没頭。半年間、各地の健康学園を含めて大森英桜先生のほとんど全ての講義を受講。桜沢の面白さ、深さ、広さを確認。1982年、食を知るには土からと新潟県新井市の最も雪の厳しい小さな山村にパートナーと移住。雄の木曽馬を飼う。馬を通じて生涯の友人を得る。安藤昌益、ガンジー、桜沢、法然、親鸞などを研究。子供の出産を機に十日町市の山村に移り、街で働きながら、井筒俊彦のイスラーム、ユダヤを含む「東洋哲学の共時的構造化」の方法を学び、桜沢如一思想批判の視座を得る。2012年末沖縄に移住後、ベトナムの食養グループと縁ができ、七回訪越。桜沢のinterpreterとして各地で交流。同志、友人多数。現在、同志の手によって重要な通信を多くの仲間に配信。折に触れて「桜沢如一論序説」(仮)を執筆中。
主催
日本CI協会 https://ci-kyokai.jp/
正食協会 https://www.macrobiotic.gr.jp/